松田烈被告(左、関係者提供)と山本礼哉被告(右、TikTokより)

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「レイプしてくれたら3万円を払う」--インターネット掲示板でのこのような募集に乗り、被害女性・Aさん(22)の都内自宅に侵入し性的暴行を加えたとして、住居侵入、不同意性交などの罪に問われていた山本礼哉被告(26)。7月9日から開かれた裁判裁判で、東京地裁は23日、拘禁刑12年を言い渡した。

【写真を見る】上裸姿で暗がりに佇む“指示役”の松田烈被告。金髪姿でダンスを踊る100キロ近い巨漢の山本礼哉被告

 松田烈被告(28、不同意性交等罪などで公判中)から指示を受け、"実行役"として犯行に及んだ山本被告。被害者のAさんは、松田被告の元交際相手だった。2人はなぜ凶行に及んだのか--。【前後編の後編。前編から読む】

山本被告が松田被告に送っていた「わいせつ写真」

 松田被告の裁判では、被害者のAさんが松田被告との交際時に金銭的援助を受けていたことなどが証言されている。一方で交際はうまくいかず、連絡が取れなくなり、松田被告はAさんに恨みを募らせた可能性がある。

 松田被告は山本被告への依頼時、「撮影しながら暴行してほしい」と要望していた。検察裁判所に提出した資料によると、山本被告は暴行時、自分の陰茎と被害者・Aさんの陰部を撮影し、松田被告に送付していた。

 2人のカカオトークの履歴によると、松田被告は事件後、山本被告に"感想"を聞くようなメッセージを執拗に送っていた。

松田被告「今回のことは本当に感謝しています」「どれくらいの時間舐めてましたか?」「どんな風によかった? 濡れてた?」

 山本被告も感想を松田被告に伝えるなど、2人の陰湿さ、残虐さが際立つメッセージのやり取りが複数残されていた。

 山本被告はこの事件の4日後となる6月6日にも、都内コンビニのトイレスマートフォンを設置し、別の女性の性的姿態を撮影しており、今回はこの件でも起訴されていた。

「短絡的かつ自己中心的」

 山本被告の弁護側は、本人が事件直前となる5月末、仕事でのトラブルから失職し、居住地もない状況に陥っていたと主張。所持金がなくなり、食べるものすらない状況に焦りを感じて、松田被告の募集に反応したという。

 また幼少期から落ち着きがなくコミュニケーションが苦手で、対人トラブルも多かったと語った上で、弁護側は山本被告のそういった特性に松田被告が付け込み"実行役"にしたと主張した。

 山本被告本人は、公判での被告人質問では黙秘権を行使し一切回答をしなかった。弁護側は「山本被告は指示に従ったにすぎない」と主張したが、判決で裁判所は「自発的に暴行代行を検索し、指示役と関係を構築するなど、主体的に事件を遂行した」と退けた。

 さらに金銭を得ようと犯行に及んだことから、「経緯や動機は極めて短絡的かつ自己中心的である」と非難。拘禁刑12年の判決が下った(検察の求刑は拘禁刑13年)。

 松田烈被告の裁判は依然進行中である。Aさんへの性的暴行を主導した松田被告には、どのような判決がくだるのか。

(了。前編から読む)