オンラインコンフィギュレーターに夢中! フェラーリを買う予定はないけど仕様は決めたい【UK編集部コラム】
子供の頃から夢中だったコンフィギュレーター
筆者が13歳の時、「不適切なウェブサイト」をITの授業中に閲覧していたとして、先生が両親に連絡票を送ってきた。両親は当然心配した。無邪気なティーンエイジャーが、一体何を見ていたというのか?
【画像】日本上陸時に展示されたのはこの仕様【フェラーリ849テスタロッサを詳しく見る】 全65枚
その答えは、当時新発売されたアストン マーティンDB11のコンフィギュレーターだった。両親はほっと胸を撫で下ろしたことだろう。

筆者が選んだフェラーリ849テスタロッサの仕様(コンフィギュレーター上のCG)
インターネットにアクセスできるようになって以来、筆者は決して買うことのないクルマの仕様を決めることに、膨大な量の貴重な時間を浪費し続けてきた。初めて見つけたコンフィギュレーターは、筆者がまだおむつを履いていた頃に公開された、ブガッティ・ヴェイロン・グランスポーツのものだったと思う。
当時、ツートンカラー塗装やホイールの選択といった一般的なオプションから、給油口のキャップの仕上げといったマニアックなものに至るまで、これほど詳細にカスタマイズできることに心底驚いたのを覚えている。
実家の古いノートパソコンにとってはとてつもない負荷だった。冷却ファンから絶え間なく響く騒音から判断するに、その貧弱な処理能力の限界ギリギリで動いていたに違いない。
新型のスポーツカーや高級車だけでなく、もっと一般的なクルマのオプション選びに没頭するのも同じくらい楽しかった。例えば、フィアット500には何千ものカラー、トリム、デカールが用意されていた。
仕様を決めて初めて好きになることも
純粋なエンスージアストの立場から言えば、自分の好みに合わせて仕様をカスタマイズしてみるまでは、そのクルマを本当に気に入るかは分からないと思う。
最近発売されたフェラーリ849テスタロッサを例に挙げよう。当初は見た目にあまり惹かれなかったが、同社のウェブサイトで「ジャッロ・アンブラ」と呼ばれる1970年代風のブロンズカラーに、ホイールはすべてシルバーという仕様で1台組み立ててみると、これがなかなか良い見た目になった(記事冒頭の画像)。

フェラーリ849テスタロッサ(こちらはコンフィギュレーターと無関係の実車)
ありがたいことに、こう考えるのは筆者だけではない。魅力的な新型車が発売されるたびに、友人たちと皆で試してみて、その結果を互いに共有し、誰が一番センスが良いか競い合うのだ。考えてみれば、わたし達はちょっと変わっているのかもしれない。でも、とても楽しいのだ。
買える見込みすらないクルマの仕様選びに、少なからぬ時間を費やすのは、理性的に考えれば正気の沙汰ではない。だが、シミュレーターを起動するたびに、まるで別人になったのような気分になる。クロイソス(膨大な富を築いたリディアの王)よりも裕福な男になりきり、全財産をクルマだけに注ぎ込むという現実逃避ができてしまう。
カーボンファイバー製のセンターキャップを付けるかどうかという決断が、突然、極めて重要に思えてくる。夕食に何を食べるかや、寝室の壁を何色に塗るかを決めることよりも、はるかに重要に感じられるのだ。
一般公開していないメーカーもある?
コンフィギュレーターにランキングをつけるとすれば、アストン マーティンは間違いなく上位にランクインしているはずだ。何年も前に筆者を大変な目に遭わせたにもかかわらず、ずっと素晴らしい体験を提供してくれており、時が経つにつれてますます良くなっているように思える。
アストン マーティンの場合、現在生産中のモデルから好きなものを1つ選び、おそらく他に類を見ないほどの豊富なカラーパレットからボディの色を決め、スコットランドの高地やブルックリン橋など、さまざまな環境に「自分だけの」クルマを停めることができる。

筆者が子どもの頃に夢中で仕様を決めていたアストン マーティンDB11
ロールス・ロイスのコンフィギュレーターも予想通り素晴らしいし、ランボルギーニ、ベントレー、そしてもちろんポルシェのものも同様だ。ポルシェは、膨大な数のサンプルカラーから自由に選べる。最近ではモーガンでさえ、素晴らしいコンフィギュレーターを用意している。
残念ながら、一部のコンフィギュレーターは一般には公開されていない。現在のブガッティのコンフィギュレーターについては、極めて裕福な顧客のみに開放されているという驚くべき話を耳にしたが、ぜひ試してみたいものだ。そうでなければ、400万ポンド(約8億7000万円)のトゥールビヨンのブレーキキャリパーに、9種類あるカラーオプションのうちどれを選ぶべきか、どうやって判断すればいいというのか。

