大谷翔平(C)共同通信社

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 左膝に炎症を抱える大谷翔平(32=ドジャース)が、2度目のブルペン投球を回避したことが波紋を呼んでいる。

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 日本時間23日、2週間ぶりのブルペンで約30球のピッチング。投球後の本人や見守ったプライアー投手コーチは「感触は良かった」と話していたはずだが、26日に予定されていた2度目のブルペン入りを急きょ、取りやめたのだ。

「まだ万全の状態ではない。前回のブルペン投球では、少し後退する部分があった。同じことを繰り返さないよう、慎重に進めていく。本人が完全に自信をもてる状態になり、我々もゴーサインを出せると確信できるまで、マウンドでの投球を再開することはない」

 こう話すロバーツ監督は、「打撃や走塁が悪影響を与えているわけではない」と、打撃と走塁は問題ないことを強調している。

 実際、25日のメッツ戦では初回に右前打で出塁後、2死から二盗を企図。打者のフリーマンが空振り三振に倒れてイニングが終了したため、盗塁の成否はつかなかったとはいえ、全力疾走してスライディングまでやった。

 同カードでは右翼線へ長打を放つと、一気に三塁を狙ってタッチアウトになった。

 球宴休み明けには、内野ゴロを放って全力疾走、一塁ベースを踏んだ直後にバランスを崩したこともあった。
 
 左膝の炎症は、確かに走塁には問題がないように見えるとはいえ、だとすれば解せないことがある。大谷は1度目のブルペン入りから2日後の25日、キャッチボールをしなかったのだ。

 大谷は登板日の翌日以外、キャッチボールをするのがルーティン。当日は実戦で何度も全力疾走しながら、ルーティンをパスしたことになる。投球の際に踏み出す方の左膝に大きな負荷のかかるブルペン投球ならまだしも、平地でのキャッチボールが、試合での全力疾走以上に膝に負担をかけるとは思えないのだ。

投手断念した2023年シーズンも…

 打撃や全力疾走は支障ないのに、投げることをしない、というか、投げられないとすれば、思い出されるのは2023年シーズンだ。

 8月に右肘靱帯損傷が発覚、投手を断念しながら打者としては出場を続けた。特派員のひとりがこう言った。

「9月の打撃練習中に右脇腹を痛めたため、シーズン終了を待たずして右肘靱帯の修復手術をやりましたけど、打席には立ち、全力疾走もしていた。打つことも、走ることも大きな問題はなかった」

 今回、左膝を痛めているのは間違いない。けれども、右肘まで痛めているとすれば、ブルペン入りを回避したのも、ブルペン投球から2日後にルーティンのキャッチボールをやらなかったのも納得がいく。

 4日のパドレス戦で右上腕二頭筋の違和感を訴えたことについて、「違和感の原因はおそらく肘。肘を痛めると、上腕二頭筋もダメージを受ける」とア・リーグのスカウトは話しているし、ソフトバンクの球団統括本部付アドバイザーで野球解説者の和田毅氏は、テレビ朝日系の「報道ステーション」でこんな趣旨のことを話していた。

「膝の炎症の前は踏み込んだ左膝が開いていないのに、7月以降は炎症をうまくかわそうと膝をグラブの側に逃がしながら投げている」「上半身に負担がかかってしまうので、下と上の連動がうまくいかない」「上半身の負担という意味では心配な部分もある」

 27日のメッツ戦を前に会見したロバーツ監督は「近いうちにキャッチボールを再開すると思う。ただ、いつになるかはまだ分からない。ショウヘイは今季中に投げると思っている」と、改めてマウンド復帰への期待を口にした。大谷が投手をやりたいのにできない本当の原因が右肘にあるのだとしたら、かなり深刻だ。

 その大谷はこの日のメッツ戦に「1番・DH」で出場し、4打数1安打2三振。相手先発で昨季のナ・リーグ最多勝右腕(17勝6敗)ペラルタに対して初回、右中間への二塁打を放ったが、その後は2打席連続三振に倒れるなど、バットから快音は響かなかった。これで9戦連続ノーアーチである。

 チームは逆転負けで、連勝は「4」でストップ。

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 もっとも、野手としてのキャリアもすでに終盤に差し掛かっている可能性は否定できない。このところの膝痛に関する発言は、現役終盤の松井秀喜氏を思わせる。松井氏は膝痛発症を機に大転落、4シーズンで引退したが…。いったいどういうことか。●関連記事 【もっと読む】32歳の大谷翔平に重なる“晩年”のゴジラ では、それらについて詳しく報じている。