バイエルンの谷川萌々子【写真:西村尚己/アフロスポーツ】

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谷川萌々子は2024年1月にバイエルンに加入した

 なでしこジャパン(日本女子代表)MF谷川萌々子は、所属するバイエルン・ミュンヘン女子チームの一員として7月25日に行われたRB大宮アルディージャWOMENとの国際親善試合に出場。

 スタメンで後半18分までプレーした。

 21歳の谷川は2024年1月にJFAアカデミー福島からバイエルンへ移籍。最初の半年間をスウェーデンのローゼンゴードへの期限付き移籍でプレーし、バイエルンに復帰して3シーズン目を迎える前のプレシーズンに日本遠征が実現した。一方の大宮は24年下半期に飲料大手レッドブルに株式が移譲され女子チームの強化も進み、昨季はWEリーグカップ準優勝と初タイトルに近づいた。

 ダブルボランチの一角で出場した谷川は最終ラインからのボールを引き出してビルドアップを機能させるプレーを随所に見せた。持ち味のゴール前に入り込んでシュートを放つ場面はなかなか生まれず、後半立ち上がりにゴール正面でフリーキックを直接狙う場面こそあったものの壁に当たりゴールとはならなかった。ゲームは前半からバイエルンが制圧する時間が長くなり、4-1で勝利している。

 谷川は「シーズンが始まるタイミングで、日本のファンの皆さんの前でサッカーができたことは、すごく特別なこと」と感謝。スタンドには赤いバイエルンの谷川のネーム入りユニフォームを着たファン、サポーターの姿も多く、「たくさんの方が自分のことを応援してくれているんだなと、肌で感じることができました」と、笑顔を見せた。

 WEリーグのチームと欧州クラブの一員として対峙してみての印象を「新しい感覚でした」と話し、「自分たちはヨーロッパの選手が集まっているチームですし、今日の得点シーンもそうですけど、やっぱり縦に素早く攻撃することが、日本のチームにとっては嫌なのかなと感じました」と、なでしこジャパンでのプレーとは逆の立場になった一戦を振り返っていた。

 バイエルンのホセ・バルカラ監督は試合後会見で「谷川はリーダーシップを持ち、見ていただいたとおりに彼女を中心にチームが動いています。彼女を経由して全ての攻撃になっているのを見ても、流動性や美しく流れるサッカーにつながっていると思いますし、彼女がチームの中心になっていると思います」とコメント。ボランチでのプレーについて「トップ下でやる選手だとは理解しているが、同時に6番のポジションでも柔軟に落ち着いてプレーできるのも評価している」と話していた。

 今季を終えると、なでしこジャパンが出場するブラジル女子ワールドカップ(W杯)も待っている。そうしたシーズンに向け、谷川は「あと1年を切って、やることも限られてきているので、できることをしっかりやりたい。海外で普段いい選手とトレーニングしているので、成長していけたら」と、欧州でのプレーと代表活動について先を見据えていた。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)