フランス人が酷暑を乗りきる「リアルな食事」3選。手軽に栄養が摂れる“神コンビ”も
6月にすでに熱波到来のフランス。40℃以上になる地域が続出し、熱中症になる人も増えたそう。そんなフランスで今人気の、簡単かつ体力もつけられる「おうちごはん」を紹介します。フランス文化研究者で、フランス家庭料理とテーブルコーディネートのサロンを主催する、ペレ信子さんに伺いました。

1:旬の夏野菜とタンパク源を摂取!サラダ&チーズ

暑くなると、火を使う料理がおっくうになるのは、日本もフランスも同じ。まったく火を使わない料理を食べることも多いです。
じつは、フランスの家庭料理では、私たちが想像しているより野菜をたくさん食べているかもしれません。
夏の時期にフランスに行くと、一般家庭で必ず出てくるのはその時期の旬の野菜の前菜。ときには、たくさんの夏野菜のサラダがメインという場合も。
フランスの地方で庭がある家庭では、多少の規模の違いはあっても家庭菜園で野菜や果物を育てている人が多く、たくさん採れる旬の野菜がテーブルに並ぶことも多々あります。
トマトやズッキーニ、バジルなどの野菜と一緒に摂るタンパク源は、チーズのことが多いです。モッツァレラやフェタ、パルメザンなどの数種類のチーズを合わせて、パンを添えれば立派な食事に。
2:ステーキ&夏野菜たっぷりラタトゥイユ

昼も夜もサラダだけでは体力がつかない、と思うときにステーキがよく食べられます。
フランスでは脂の多い部分よりも赤身が人気で、火を入れすぎずに焼くのが好きな人が多いようです。また、肉の代わりにソーセージをさっと焼く、ということも。ビストロなどでは、ポテトフライがつけ合わせで出てくることが多いのですが、家庭で食べる場合、健康に気を配って野菜を出します。
夫の母が夏にステーキを焼くと、つけ合わせにはラタトゥイユが定番。
夏野菜は水分が多くてすぐに火がとおるので、庭で採れるトマトやズッキーニなどを炒めてつくってくれました。「若い人はお腹がすくから」といって小ぶりのジャガイモを電子レンジで加熱して、そのなかに加えてくれることも。
お肉を食べたくないときはラタトゥイユをメインにして、タンパク源はそのなかに直接、卵を割り入れてポーチドエッグにすることもできます。食べるときはおろしチーズをかけるととてもおいしいです。
3:ベジタリアンにも人気の「野菜のキッシュ」

フランスでも若い層を中心にベジタリアン風の料理が流行っています。
健康上の理由からだけではなく、環境に配慮するためや、動物愛護の気持ちなど動機はさまざま。
数年前からとくに高まってきたこの傾向、じつは私たち日本の旅行者にとって、よい面もあると気づきました。
フランス旅行中に外食が続くと、クリームやバターなどヘビーな料理ばかりで胃が疲れることがよくあります。でも、ベジタリアン料理の店だと野菜中心で胃にも軽くてホッとするのです。
家庭でもベジタリアン風の料理はよくつくられます。友人の家の大学生の娘さんがつくってれたのは、卵も肉類も使わないキッシュ。
たくさんの野菜とハーブ、ヨーグルトとチーズでつくられていました。キッシュは冷凍の生地を使って、野菜をその上にのせ、ヨーグルトやチーズであえてオーブンで焼く。夏は火の前に立つ時間を短くしているそうです。
夏はたくさんの野菜や果物がおいしくなります。
サラダやトマトは、冬に食べるより本当においしいと感じます。これを最大限に楽しむのがフランスの夏。同じ食材がしょっちゅう出ても気にしない、というおおらかな考え方です。
