放牧地で母デアリングタクト(奥)に寄り添う「デアリングタクトの2026」(手前)(カメラ・浅子 祐貴)

写真拡大

 競走馬の国内最大のセリ「セレクトセール2026」(北海道苫小牧市・ノーザンホースパーク)が7月13、14日に迫る。2日目の当歳セッションに「デアリングタクトの2026」を上場する岡田スタッドの岡田牧雄代表に単独インタビュー。無敗の牝馬3冠馬に“世界一”の父イクイノックスを配合して生まれた牡馬への期待の高さを語った。後編ではセリに上場した経緯や目標とする売却額、将来への思いを語る。(取材・構成=浅子 祐貴)

 ―母のデアリングタクトはノルマンディーサラブレッドレーシングに在籍した。

 「会員さんで母親を持ってくれていた方もいるので、本当はクラブに入れようかとも思ったけどね」

 ―当歳をクラブ募集にしなかった理由は?

 「デアリングタクトの下を5600万円で募集したことがあるけど、なかなかいっぱいにならなかった。ウチは安い価格帯で走らせるということをベースにしているし、1億円とかで募集するとしたら合わないのかなって」

 ―セリに上場が決まった時の周囲の反応は。

 「最初の方の書き込みは批判的でバズっていたみたいだけど、そこから2、3日が経って見てみると、ほとんどの人が『高く売って、そのお金でクラブにいい馬を提供してくれればいいし、それがノルマンディーのコンセプト。それでいいのではないか』って。今は安心して出せる状態」

 ―セレクトセールの目標額は?

 「ウチは1億円で馬を売ったことがない。目指せ1億円でやっているから(笑)」

 ―1億円なら安い印象です。逆の立場だったらいくらで買いますか?

 「実際のところ私が購買者で無限大に資金があるなら、3億でも買いますよ(笑)」

 ―どういった活躍をしてほしい?

 「ずっと追い続けます。もし、クラブの方が買ったとしたら1割くらい買い戻したい。この馬が例えば種牡馬になることを考えたら、1割を持つのは、すごく大きなことなので。そういう希望はあるよね」

 ―今の心境。

 「こういう風に思える馬は、何年に1頭生まれるかなので、特別に期待しますよね。ただ、1億円に行かなかったらどうしようと思うと怖い(笑)。でも、どちらかと言ったらワクワクの方が大きい。認めてほしいですね」

 ―デアリングタクトの3番子は?

 「本当はもう一度、イクイノックスをつけようと思っていたけど、混んでいて。今年はキタサンブラックをつけて受胎していたはず。来年も楽しみだね」

(おわり)