【W杯】米国FW処分猶予問題 トランプ氏とFIFAに批判殺到 米メディアも苦言「政治の力で勝った」
FIFAは5日、米国代表のFWフォラリン・バログン(モナコ)がワールドカップ(W杯)北中米大会決勝トーナメント2回戦のベルギー戦で出場可能になったと発表した。同1回戦のボスニア・ヘルツェゴビナ戦でレッドカードを受け一発退場し、次戦出場停止となるはずだったが、規律委員会の猶予判断により処分の一時保留が決定した。
FWバログンは今大会3得点と活躍。勝利したボスニア・ヘルツェゴビナ戦でも先制ゴールを決めたが、後半19分にレッドカードを受け一発退場。8強進出を懸けたベルギーとの大一番にエースを欠くピンチが訪れていたが、一転して出場可能になった。
英紙「ガーディアン」など複数の海外メディアは、FIFAの決定に米国のトランプ大統領の関与があったことを報道。トランプ大統領がFIFAのインファンティーノ会長に複数回の電話をしていたとしている。トランプ大統領もSNS「トゥルース・ソーシャル」に「不平等を覆してくれたFIFAに感謝する」と投稿した。
スポーツ専門局「ESPN」(電子版)は「バログンを見逃したことで利益を得るものは誰もいない」と厳しい見出しで批判。「米国代表にとっても“政治の力で勝った”という印象が残る」「FIFAが方針転換した」と断じた。
米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」(電子版)は「トランプとインファンティーノの電話直後に判断が変わった」とし、「FIFAの政治的独立性が疑われる。他の一発退場の判断との整合性に疑問が残る」と批判した。
昨年12月に米国で行われたW杯の1次リーグ組み合わせ抽選会では、FIFAが新設した「平和賞」がトランプ大統領に授与されるなど、“蜜月”ぶりが指摘されていた。

