「あんた、婚約者に薬盛られてない?」友人の一言に戦慄…謎の体調不良に悩む34歳女性デザイナーが味わった「恐怖体験」

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理想の婚約者との出会い

「実は、最近まで付き合っていた婚約者が、私が病気になるよう仕向けていたんです」

そう語るのは、都内でフリーのデザイナーとして働く山野千佳さん(34歳・仮名)だ。

婚約者だったA氏とは3年ほど付き合っていた。大手金融機関勤めで高収入。料理上手で家事もこなし、恋人が体調を崩せば献身的に支える。友人たちからも「理想の彼氏」と絶賛される存在だった。

だが、そんな完璧な婚約者は恐ろしい一面を隠していた。

千佳さんとA氏の出会いは5年前にさかのぼる。

「彼とは共通の友人を介して知り合いました。『一目惚れした!』と熱心に告白してくれたんですが、当時の私は彼氏がいたので一度はお断りしたんです」

だが、それ以降も友人としての付き合いは続き、ことあるごとに親身に相談に乗ってくれるA氏に、千佳さんはだんだん心惹かれていく。

「当時の彼が、フラッと海外に一人旅に行ったり、急に仕事を辞めてニートを満喫したりとけっこう破天荒な人で、神経質な私は『ついていけない……』と気を揉むことが多かったんです。そんな時に口説くこともなく、いつもただただ話を聞いてくれたのがA君でした」

A氏とは共通の友人が多いこともあり、気づけば「今の彼氏よりA君の方が千佳を大切にしてくれるんじゃない?」と助言されることが増えていた。「千佳ちゃんのことまだ好きなんだ。いつまでも待っているから」とA氏から再び告白されたのは、そんなタイミングだった。

「自由気ままに振る舞う彼よりも、2年間も私を待っていてくれたA君とずっと一緒にいたい。私もそう思ったんです」

原因不明の腹痛に悩み始めた

交際当初から、千佳さんに対するA氏の想いは相当だった。「結婚を前提に考えてほしい」と早々にプロポーズされた千佳さんはこれを快諾。お互いの両親に挨拶を済ませ、二人はすぐに一緒に住むようになった。

「ちょうどお互いにマンションの更新のタイミングが迫っていたので同棲は自然な流れでした。A君とは付き合いも長いし、私のことを誰よりも知っている。一緒にいるとすごく自然体でいられたんです。この人となら絶対に幸せになれる!と信じて疑いませんでした」

土日には友人を呼んでホームパーティーを開き、記念日には旅行をする。実際、二人が仲睦まじいカップルだったのは間違いない。

「ホームパーティーでは彼が料理を振る舞って、私はただお酒を飲んでいるだけ(笑)。既婚者の友人は『こんないい男見たことない!』と口を揃えていました。それに金融機関に勤めていたA君は、私みたいなフリーランスのデザイナーとは違って信用も収入も高い。本当に非の打ち所がない理想の婚約者でした」

だが、交際を始めて半年が過ぎた頃、千佳さんの体調に徐々に変化が表れ始める。

「もともと胃腸は強くて、辛いものやニンニクなど刺激物を好んで食べていたわけでもない。それなのに、すっごく下しやすくなったんです」

婚約者はとにかく優しかった

少しお腹が痛むくらいなら我慢もできるかもしれない。だが、千佳さんの腹痛は便意を伴うもので、トイレに駆け込むことが増えていった。

「出かけようと思ったら、急にお腹がキュルキュルと鳴り出すんです。トイレに行きたい!と思ったらすぐに行かなきゃ間に合わないレベル。もし駅で私の前に5人でも並んでいたら絶対に我慢できないくらいの強烈な腹痛でした」

この腹痛に襲われるようになってから、千佳さんは外出することが怖くなってしまった。

「山手線圏内に住んでいたんですが、1駅区間の3分すらも『お腹が痛くなったらどうしよう』と不安を覚えるようになってしまって。仕事は基本在宅だったのでどうにかなりましたが、対面の打ち合わせや仕事関連の付き合いはどんどんできなくなっていきました」

もちろん、A氏に付き添ってもらい、病院を何度も訪れた。だが、いくら検査をしても体に異常は見つからなかった。医師にも「精神的なものではないか?」と診断されたという。

「確かに、彼とデートする時や一緒に近所のスーパーまで買い物にいく時は、お腹が痛くなることは少なかった。腹痛ですぐにトイレに駆け込む私を疎ましいと思うどころか、『トイレに行きたい時はいつでも言ってね。恥ずかしいことじゃないから』と、とにかく優しかったんですよね。彼と一緒にいる時は安心するから症状が出ないんだろうなって勝手に納得していたんです」

あまりの腹痛で友人の結婚パーティーに参加できなかった時は、「僕が変わってあげたい」とA氏は涙をボロボロ流したという。

一通のメールで急展開…

「突然の腹痛を緩和する市販薬や、病院から処方された整腸薬を飲んでも効き目がなくて、何をしていてもトイレの心配で頭がいっぱいになっちゃうんです。前までは飲み会も映画も買い物も大好きだったのに、何にもしたくなくなって……。だんだんと鬱っぽくなっていきました。外に出られない私を気遣って友人が自宅に遊びにきてくれることもありましたが、それすら億劫になっていきました」

もはや心の拠り所は彼しかいない。千佳さんはA氏と四六時中過ごすようになった。

「仕事柄、家に引きこもってばかりだとアイデアが浮かばない。デザインも全然思いつかなくなってしまいました。彼はしんどかったら仕事を辞めていい、とまで言ってくれていた。A君に全部頼っちゃおうかなって何度も何度も思いました」

ただ、そんなA氏の提案に心が揺らぐなか、半ば無理やりお酒を片手に自宅にやってきたのが千佳さんの古くからの親友だった。塞ぎ込む千佳さんを「なんとかしたい!」と押しかけてきたのだろう。突然の訪問にA氏は少し難色を示していたが、次第に打ち解け、毎週のように3人で宅飲みをするようになった。

「唯一の癒しの時間でした。彼と親友が仲良くなってくれたのが嬉しかったし、気を許していたからなのか、お腹の調子も良かった。毎週、親友が来るのを楽しみに待っていました」

だが、親友が「そろそろ外にも出てみようよ」と提案するようになると、千佳さんのお腹の調子は再び悪化してしまった。3人で宅飲みをしていても急にお腹を下すことが多くなったという。

千佳さんは「いつものことだから」と気にも留めていなかったが、ある日届いた親友のLINEをきっかけに、事態は思わぬ方向に発展していく。

〈仕事用のメアドにメールしたから見て。このLINEは既読がついたら消します〉

首をかしげながらも開いた親友からのメールにはこう書かれていた。

〈あんた、彼氏になんか薬盛られてない?〉

つづく記事〈謎の体調不良だと思ったら婚約者に薬を盛られていた…34歳女性デザイナーが「愛した人の正体」〉で、千佳さんの体調不良の真相に迫る。

【つづきを読む】謎の体調不良だと思ったら婚約者に薬を盛られていた…34歳女性デザイナーが「愛した人の正体」