【W杯】森保ジャパン、大きすぎた三笘、南野の穴 非力なサブ組…4年後へ突き付けられた課題 検証連載2
主力とサブの差が、ボディーブローのように効いた大会だった。第2期森保ジャパンのシャドー(1トップ後方)は南野、三笘、久保、伊東、主にこの4人で2つのポジションを担い、圧倒的な強さを見せてきた。しかし、昨年12月に南野が左膝前十字じん帯を断裂、5月のメンバー発表6日前には三笘が左太もも裏の肉離れで選外となった。
前線の主軸を失い、森保監督は「三笘のところをどうするか、というのを最後考えた」と、代役探しが急務となった。5月の親善試合では伊東、中村を左シャドーでテスト。1次L初戦オランダ戦では強烈なプレスが武器の前田を抜てき。鎌田、堂安もシャドーに入れるなどして1次Lを乗り切った。だが、オランダ戦での久保の左膝負傷が、その後に大きな影を落とし、課題が浮き彫りとなった。
6月26日のスウェーデン戦(第3戦)翌日、出場組以外でのサブ組9人の練習。静寂に包まれ、コーチ陣からは「声出せよ」のゲキが飛ぶ。アピールすべき若手たちから覇気が感じられない。23日の全体練習後、「もっと上げていこうって声が多く出てるってことは、まだ(強度が)足りないんじゃない?」と指揮官が円陣で活を入れたばかりだったが、あまりにもさみしい光景だった。
敗退したブラジル戦。久保は間に合わず、本来なら切り札で残しておきたい伊東を先発で使わざるを得なかった。若手の後藤、鈴木唯、塩貝は一発勝負の決勝Tで監督の選択肢には入らなかった。右シャドーで途中起用されたのは追加招集の町野。だが、王国相手に攻撃のギアを上げるまでには至らなかった。本来、武器だったシャドーが、勝負どころで迫力を欠いた。
森保監督は、フレッシュな選手たちの大会中の急成長に懸けたが、三笘、南野の穴はあまりにも大きく、活気あるムードもベテランの長友が支えた。サブ組の突き上げの物足りなさと共に、森保ジャパンの挑戦は32強で幕を閉じた。(特別取材班)

