【WRC 世界ラリー選手権】第8戦 アクロポリス・ラリー・ギリシャ

【映像】天才がまたも痛恨!2戦連続の衝撃クラッシュ(実際の様子)

 6月25日から28日まで、WRC(世界ラリー選手権)の今季第8戦が開催され、トヨタのセバスチャン・オジエが優勝を果たした。一方、今季からトヨタに加わった気鋭の天才ドライバーはクラッシュに泣かされる結果となった。

 前戦のラリー・ジャパンでシーズン6勝目を飾ったトヨタは、ギリシャでも5台の必勝体制で臨んだ。その一人、24歳のソルベルグは、ラリーファンなら既知のとおり、スバルの黄金期を支えた元世界王者ペター・ソルベルグの息子である。最強の遺伝を受け継いだ2世ドライバーは、18歳でWRC2デビューを果たすと、2026年にはWRC1へステップアップし、トヨタのレギュラーシートの座を射止めた。今季は開幕戦ラリー・モンテカルロで史上最年少優勝を飾ると、第7戦ラリー・ジャパン終了時点でランキング3位につけていた。しかし、今回のギリシャでは、競技2日目デイ2のSS7で勢い余ってコースアウトし、壮絶なリタイア劇を演じてしまう。

「今週末もまた痛い目に」本人も反省の弁

 同ステージの両サイドにうっそうと草木が茂るエリアで、マシンの限界を恐れずプッシュし続けたソルベルグだったが、左コーナーでアウト側にふくらんでしまい、そのままバンクを超えてしまう。コース外でスタックしてしまったソルベルグのマシンは、なんとかコース復帰を試みたが、ギアボックスを壊して脱出できずデイリタイアとなってしまった。

 解説のピエール北川氏は、「ラリー・ジャパンも悔しい結果で終わっただけに、2戦連続というのは彼のキャリアにとって非常に痛いリタイアになってしまいましたね」と指摘。結果、ギリシャでは1ポイントのみの獲得に終わり、年間ランキングも完勝のセバスチャン・オジエはおろかサミ・パヤリにもかわされ5位に転落してしまった。

 ここからの今季後半戦はグリップの難しいグラベルラリーが続く。滑りやすい路面も豪快なアクセルワークで攻略してきたソルベルグ。その速さに疑いの余地はないが、結果を残すには安定したドライビングは必須。ラリー後に「今週末もまた痛い目にあってしまい、とても残念です。ここ最近はこうした小さなミスが重なり、厳しい状況が続いています。とにかく自分を信じ続け、気持ちをリセットしてより良い方向へと進む方法を見つけなければなりません」とコメントしたが、才能は間違いないだけに今後のWRC界を牽引する若きエースの成長に期待したい。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2026』/(C)WRC)