TeNYテレビ新潟

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29日、新潟市西区の海岸で男子高校生が溺れ死亡する事故がありました。専門家は「急な深みに入った可能性がある」と話しています。現場にはどんな危険があったのでしょうか。

現場は新潟市西区上新栄町の海岸です。

海上保安庁によりますと、29日午後、高校生6人が魚を見るため海の中を歩いていたところ、風により体が流され、海底に足がつかなくなったといいます。

5人は泳いで砂浜に戻ったものの、1人が溺れその後、死亡が確認されました。

関係者によりますと、死亡したのは市内の高校に通う1年生の男子生徒です。

生徒が溺れたのは、沖合およそ50メートルの波消しブロックの付近。

青山海岸海水浴場が近くにありますが、海開きをしていないため、監視員はいませんでした。

リポート
「前日に事故があった現場付近に来ています。波を見ますと、比較的穏やかですが、ある危険が潜んでいるといいます」

事故から一夜明けた30日。現場を訪れたのは、水難事故に詳しい長岡技術科学大学の斎藤秀俊教授です。

斎藤教授は海の深い部分にはまってしまったことが原因ではないかとみています。

長岡技術科学大学 斎藤秀俊教授
「特徴は離岸堤かな砂浜に沿ってずっと続いているでしょう、離岸堤があると砂が持っていきづらいけれどもその代わり海底の凹凸ができやすい」

波消しブロックが連なる離岸堤は、波の勢いを抑え、海岸の砂が波で流されるのを防ぐ効果があるといいます。

通常、間隔を空けて設置されますが、離岸堤と離岸堤の間には波が発生するため、海底の砂が削られ、水深が深くなっている可能性があるということです。

さらに。

長岡技術科学大学 斎藤秀俊教授
「波の特徴ありましたね。重畳という現象がおきているんですけれども」

波と波が重なり合う「重畳」という現象が起きているといいます。

「重畳」とは離岸堤と離岸堤の間から押し寄せる波が重なり合い、通常より1.5倍以上の波になる現象です。

長岡技術科学大学 斎藤秀俊教授
「(重畳の)波が来た瞬間に体が浮くんですよ。足が急に届かなくなると、足が届かなくなれば、急にパニックになって、足がつかないということはそこにちょっとした流れがあると、すぐに流れの方向に流されてしまう。そういう危険性がある」

押し寄せた高い波により、体が浮かび、海底から足が離れることで、流される可能性があるということです。

長岡技術科学大学 斎藤秀俊教授
「海水浴場でしかも監視員が見ている時間帯に遊ぶということが大前提。海に入りたければせいぜいひざ下までの水深でとどめる、 それぐらいで水浴びをするぐらいの感じで遊んでいただきたい」

斎藤教授は、海で泳ぐ場合は監視員のいる海水浴場で泳ぐこと。監視員がいない場合は腰よりも深く海に入らないこと などを呼びかけています。