企業の公式SNSがまた炎上 背景にはバズり優先の投稿か
東海道新幹線のメンテナンスなどを行っている愛知県一宮市の電気工事会社・トーカイテック株式会社は25日、SNSに投稿した動画に批判が相次いだ件について、公式サイトで謝罪した。
au、SNSに色覚検査のような画像を投稿 学校では2003年以降、項目から削除
問題となったのは、同社が今月13日にTikTokに投稿した動画だ。ロックバンド・サカナクションの楽曲「夜の踊り子」に合わせ、作業着姿の5人が鉄道架線とみられる場所で踊っていた。動画には「高所のため墜落制止用器具をしっかり使用しています」と表示していたものの、X(旧Twitter)上で拡散され、「ふざけていい場所ではない」といった批判が殺到。同社は14日に動画を非公開としていた。
同社は25日に公式サイトを更新し、「安全に携わる企業として配慮が十分ではない発信となり、多くの皆様にご心配をおかけしましたことをお詫(わ)び申し上げます」などと謝罪。該当動画を撮影した場所については、実際の鉄道設備ではなく、同社の敷地内に設置した訓練設備で撮影したものであると説明した。
企業の公式SNSアカウントによる投稿が炎上した例は過去にもある。2020年、着せ替え人形「リカちゃん」を販売している玩具メーカー、タカラトミーの公式Twitterが炎上。当時は「#個人情報を勝手に暴露します」というハッシュタグが流行しており、これに便乗した同社が「とある筋から入手した、某小学5年生の女の子の個人情報を暴露しちゃいますね……!」などと投稿した。性犯罪を想起させるとして批判が相次ぎ、後日公式サイトで「企業アカウントの投稿として極めて不適切な投稿であったと深く反省しております」と謝罪した。
2025年には、持ち帰り弁当チェーン店の「ほっかほっか亭」の公式Xが炎上した。同年4月1日に「本日より全国のほっかほっか亭 全店舗にてライスの販売を停止します。」というテキストに加え、謝罪している店員のイラストの画像を投稿。「#エイプリルフール」というハッシュタグを付けていたが、米の価格高騰が社会問題となっていることから「笑えない」といったコメントが多く寄せられた。
今回の騒動で問題となっているのは、企業の公式アカウントが投稿しているという点だ。今年も多くの企業が炎上したが、そのほとんどは、所属している社員などが個人アカウントで投稿したものである。なぜ公式の投稿が炎上騒動にまで発展してしまうのか。背景のひとつに、バズることを優先したことによるユーザーへの配慮不足がある。トーカイテック、タカラトミーは、SNSの流行に乗った投稿が炎上。ほっかほっか亭に関しては、エープリルフールという毎年話題になることを利用したジョークが問題視された。よく考えれば批判を浴びることは想像できたはずだが、バズりを優先した結果、謝罪に追い込まれる事態となった。
SNSの活用は、うまくいけばサービスや商品の認知度が高まり、親しみやすさも増す。しかし、一歩間違えれば大きなイメージダウンにつながるため、十分な注意が必要だ。

