雄と雌を選別する中央農高の生徒

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 【富山】環境への配慮と生産性を両立する米作りのプロジェクトで、県立中央農業高校(富山市東福沢)の生徒が16日、田んぼに肥料となるふんを供給するドジョウの人工繁殖技術を専門家から学んだ。生徒は雄と雌の選別や、排卵を促すホルモン剤の注射などに真剣な様子で取り組んだ。

 同校は、ドジョウを活用した「アクアポニックス水稲栽培」を実験している。水田と接するドジョウの養殖池から、排せつ物を含んだ水を循環させ、稲の肥料として活用。アイガモロボットで雑草を抑えている。

 栽培法を確立するためには、ドジョウの安定した養殖が欠かせない。繁殖技術に詳しいマツウラ技研(金沢市)社長の松浦明久さん(58)を講師に招き、作物専攻の3年生5人が授業を受けた。

 ドジョウは胎盤性腺刺激ホルモン剤を注射した後、24時間以内に卵を生む。松浦さんは「卵も稚魚も最初は目に見えないほど小さい。ふ化後、3センチほどの大きさに育てるまでがとても難しい」と話し、餌の管理などを説明しながら「気を抜かずに観察することが大切」と助言した。

 実技では、生徒が雄と雌の見分け方を学んで選別。麻酔で眠らせた雌の皮膚のすぐ下に、内臓を傷つけないよう注意深く注射針を刺し、ホルモン剤を投与した。

 今年はふ化した稚魚の半数ほどを養殖池に放ち、残りを水槽で育てる。

 授業を受けた柏友貴さんは「ドジョウは米作りに役立つだけでなく、食べることもできる。育ちにくい稚魚の生存率を高めることに今年は挑戦したい」と意気込んでいた。

※地方版掲載記事を電子版限定で全国公開しました。    



ホルモン剤を注射する中央農高の生徒