YouTubeチャンネル「ナナジャパ」が、「【室蘭】鉄の街の裏側…慰霊碑だけが語る闇と犠牲」と題した動画を公開した。動画では、北海道室蘭市を訪れ、「鉄の街」として発展した裏側に隠された、教科書には載らない壮絶な歴史を3つの慰霊碑を通じて紐解いている。

ナナジャパはまず、草木に覆われた分かりづらい場所にある「仏坂招魂碑」を訪問。この場所は、明治5年の札幌本道の開削工事や、その約40年後の日本製鋼所建設に向けた大規模な工事において、過酷な労働で命を落とした人々を祀っている。「身寄りのないまま埋められた方たちがいるなんて信じられない」とナナジャパは語り、開拓と近代化の陰にあった大きな犠牲に思いを馳せた。

続いて訪れたのは、美しい景色が広がる「イタンキ浜」。しかしこの砂浜には、戦時中に労働力不足を補うために中国から強制連行され、重労働の末に亡くなった564名の遺体が一時期集団埋葬されていたという。現在、近くの高台には「中国人殉難烈士慰霊碑」が建てられ、歴史の記憶を留めている。

最後に紹介されたのは、中島町の公園の一角にひっそりと佇む「艦砲射撃慰霊碑」。現在はユニクロや飲食店が並ぶ栄えた場所だが、1945年7月15日に米軍の戦艦から860発以上の主砲弾が撃ち込まれ、わずか1時間弱の攻撃で民間人を含む439名以上が犠牲になった悲惨な現場である。

「繁栄の陰にある犠牲を忘れないこと。それが『知らなければいけない日本』の核心だ」とナナジャパは締めくくる。「景色が綺麗」という表面的な印象だけで終わらせてはいけない、深く重い歴史が室蘭の地に刻まれていることが分かるドキュメンタリーとなっている。

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