週明け15日前場の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比111.52ポイント(0.45%)高の24829.62ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が7.19ポイント(0.09%)高の8381.62ポイントと続伸した。売買代金は1591億120万香港ドルとなっている(12日前場は1567億880万香港ドル)。
 米イラン和平合意が相場を支える流れ。戦闘終結を受け、ホルムズ海峡の船舶航行も再開される見通しだ。日本時間15の時間外取引でWTI原油先物は急落。一時80.00米ドル/バレルと、3月上旬以来の安値水準まで下げる場面がみられた。原油高が経済の下押し圧力になるとの不安も薄らいでいる。
 ただ、上値は限定的。中国の経済動向が気がかりだ。中国ではあす16日、5月の小売売上高や鉱工業生産、1〜5月の都市部固定資産投資や不動産投資などが公表される。最新の市場コンセンサス予想では、総じて弱い内容となる見通しだ。指数は高寄り後、上げ幅を徐々に縮小している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、パソコン(PC)世界最大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が9.3%高、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が6.2%高、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)が6.1%高と上げが目立った。
 セクター別では、産金が高い。紫金鉱業のほか、紫金黄金国際(2259/HK)が13.0%、招金鉱業(1818/HK)が7.0%、中国黄金国際資源(2099/HK)が5.7%ずつ上昇した。金相場が大幅続伸し、好感する買いが広がっている。
 空運セクターも急伸。中国国際航空(753/HK)が11.0%高、中国東方航空(670/HK)が9.6%高、中国南方航空(1055/HK)が8.9%高で前場取引を終えた。
 半導体セクターも物色される。華虹宏力半導体(1347/HK)が11.1%高、英諾賽科蘇州科技(2577/HK)が11.0%高、峰チョウ科技深セン(1304/HK)が4.3%高で引けた。ほか、プリント基板(PCB)の建滔集団(148/HK)が11.8%高、広州広合科技(1989/HK)が7.7%高、光電ハイブリッドチップ世界首位の上海曦智科技(1879/HK)が13.8%高と値を上げている。
 そのほか、人工知能(AI)スタートアップの北京智譜華章科技(2513/HK)が28.0%高。米政府が安全保障上の理由としてアンソロピックの最先端AIモデル2種類を外国人に販売することを禁止する中、北京智譜華章科技は競合する最先端モデル「GLM−5.2」を13日から一般公開した。
 半面、石油セクターは安い。百勤油田服務(2178/HK)が23.2%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)3.0が%、中油燃気集団(603/HK)が2.0%、中国海洋石油(883/HK)が1.7%ずつ下落した。
 本土マーケットも続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.92%高の4068.58ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。非鉄・産金、空運、インフラ建設、自動車、不動産、保険・証券なども買われた。半面、石油・石炭は安い。軍需産業、銀行、食品飲料、公益、医薬も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)