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近年、SNSを通じて実行犯を募集し、強盗や特殊詐欺に加担させる「闇バイト」が社会問題化しています。

最近でも、高校生らの関与が疑われる強盗殺人事件が栃木で起き、凶悪化の一途をたどっているように見えます。

そもそも「バイト」という手軽な言葉が、犯罪への心理的ハードルを下げているのではないか。そんな指摘も出てくるようになりました。

そこで今回、弁護士ドットコムニュースは、「闇バイト」に代わる新しい呼称を読者から募集しました。

斬新なアイデアが寄せられたほか、闇バイトで逮捕された息子さんと縁を切ったという親御さんから切実なメッセージが届きました。

●「バイト」ではなく「犯罪」と明記すべき

多く寄せられたのは、「バイト」や「闇」という言葉を排除し、「犯罪」であることをストレートに伝えるべきだという意見です。

「犯罪求人」「犯罪バイト」

「闇とか曖昧な言葉ではなく、ストレートな表現が良いと思います。『違法』よりも『犯罪』って単語の方がより正しく状況を表す」(複数)

「受託犯罪」

「依頼があって、それを引き受けて実行する犯罪だから。名称内に犯罪を明記されるほうが良いと思う」(男性・70代・関東地方)

「絶望犯ビジネス」

「成長や成功が一切無い、やったら文字通り絶望しかない犯罪仕事」(男性・50代・さいたま市)

「人生詰むバイト」

「その一回で、生涯に渡って悪影響を受け続ける。法の裁きが終わってもレッテルは張り続ける」(女性・60代・大阪府)

「単発バイト的な無責任さが目立つ」(女性・50代・中国地方)という声にあるように、軽い気持ちで応募させないためにも、名称から「手軽さ」を払拭する必要があるのかもしれません。

●実行犯の悲惨な末路を表す…「捨て駒」「トカゲのしっぽ」

組織の上層部からすれば、実行犯は使い捨ての道具に過ぎません。その残酷な実態を皮肉たっぷりに表現したアイデアも多数集まりました。

「捨て駒求人」

「応募者は組織の仲間として迎えられるのではなく、犯罪の実行役として利用され、不要になれば切り捨てられる存在。その構造を端的に表しているのが『捨て駒求人』だと思います」(女性・60代・大阪市)

「トカゲのしっぽ切られ隊」

闇バイトやトクリュウという呼び方はやめるべきだと思います。恥ずかしくなるような、ダサい呼び名にしてほしい」(女性・50代・愛知県)

「ケシカス転生者」

「『どうでもいいもの』として『消しゴムのカス』と合わせました。小学生にも伝わると思います」(女性・30代・神奈川県)

このほかにも、「スマホで死ぬ奴隷」(男性・30代・四国地方)や「蜘蛛の巣バイト」(男性・70代・千葉県)など、一度関わったら二度と抜け出せない恐怖を表現した名称が提案されました。

●「息子が捕まり、縁を切った」親の叫び

今回の募集では、新しい呼称のアイデアだけでなく、実際に家族が巻き込まれたという衝撃的な体験談も寄せられました。

「恥ずかしい話ですが、私の長男坊が闇バイトをやって?やらされて?捕まりました。国選弁護士から連絡がきてわかりましたが、私は許すことができず、親子の縁を切りました。

他人に迷惑をかけて、自分の家族にも迷惑かけて、20代でわからないアホだとは思いませんでした。息子も憎いですが、それを顎で使い切り捨てている上の人間はもっと憎いですね」(男性・50代・関東地方)

また、犯罪に手を染める若者に対し、厳しい処分を求める意見や政治の責任を問う主張も届きました。

「普通に暮らしていた60代女性と犬まで殺す必要がどこにあるのか?躊躇なく人を殺める輩に少年法は無用だと思います」(女性・60代・関西地方)

「お金がないから加担してしまっているのが多いのでベーシックインカムの導入が必要」(男性・40代・京都)

「生きていけなくなった人から自殺するか強盗になり人殺しになるしかない国民を製造している政治家と官僚こそが諸悪の根源」(女性・50代・中国地方)

「部活の延長みたいな感覚で関わっているのかなと思う」(男性・50代・首都圏)

と、若者の心理を推測する声もありました。

●反響の大きいアイデアは編集部で使用していくかもしれません

しかし、甘い誘い文句とは裏腹に、その代償は一生を棒に振るどころか、命すら落としかねない重大なものです。

「バイト」というネーミングに騙されないよう声を掛け合っていくとともに、事件の背景にある社会の問題にも目を向けていくことが求められています。

闇バイト」という呼び方が定着して久しいですが、その言葉が犯罪の重大さを覆い隠していないかという問題意識は、今回寄せられた多くの声に共通していました。

反響の大きかったアイデアについては、弁護士ドットコムニュースでも今後の記事で活用を検討していきたいと思います。