トランスジェンダーの准教授が語る葛藤と原点 山形大学でジェンダー社会学を教え理解広げる
今週は日本テレビ系列局が地球のためにいいことを考えるSDGsな1週間「グッド・フォー・ザ・プラネット・ウィーク」略してグップラです。YBCニュースエヴリィでは山形県内での取り組みを紹介しています。3回目は、女性として生まれ、いまは男性として生きるトランスジェンダーの男性。大学でジェンダーについて教育する活動や思いにせまります。
勝又栄政さん「私はトランスジェンダーの性別に当てはまる」
岩手県出身の勝又さんは、4きょうだいの長女「美穂」さんとして生まれました。こちらは七五三の時の写真。ピンク色のドレスを着た時、周りからの言動などに違和感を感じ始めたといいます。
勝又栄政さん「スカート履きたくないとか、成長してくると自分の身体が女性的に変化していくのが嫌だった」
勝又さんは生まれながらの性別と心の性別が一致しない「トランスジェンダー」だと自覚したといいます。
トランスジェンダーは、同性を好きになる女性・レズビアンや同性を好きになる男性・ゲイなどいわゆる性的少数者を表すLGBTQの1つです。
成長していくたびに自分の気持ちと周囲の考えのギャップに違和感を覚えながら、それを隠して生きていく日々。
勝又栄政さん「自分がこうやって行きたいとかこれが心地いいっていうことを選びたかったのに周りは『女性だったらこれを選ぶべきだよね』っていう、ルールみたいなものがあって、その数が多かったので負担感が強かった」
身体の変化や自分の性について誰にも言えず、1人では抱えられなくなった大学生の時、ある転機が訪れます。
勝又栄政さん「初めて友人にカミングアウトした時。友人が、『変なんかじゃないよ、今まで辛かったね』って、返してくれた時に、世の中に受け止めてくれる人が、0じゃなくて1いるんだって、初めて実感したのが19歳のとき」
トランスジェンダーとして生きることを決めた勝又さん。自分自身の体験やジェンダーについて知ってもらい、誰もが認め合える世の中にしていきたいと研究を始めました。
勝又さんは、ことし4月から山形大学で准教授として、学生に性的マイノリティや性別の格差などを学ぶ、ジェンダー社会学を教えています。この日は男女雇用機会均等法が制定された、1985年ごろの性別格差についてゼミで伝えました。
ゼミ 「日本における男女平等は制度としては進んでいるが、実態としてはまだまだ課題が多いと思った」「仕事ができる女性がいると冷遇、失敗するとこれだから女性はって考えてしまうっていうのは、私も今までそういうことあるなって思った」
ジェンダーを学ぶことで「誰もが生きやすい社会」について学生たちに考えを深めてほしいというのが勝又さんの思いです。
勝又栄政さん「地方だからいない訳ではなくているけど、言えないだけ。そういった理解を広めた上で、話したいと思った人がいつでも話せる、話したからって自分の存在意義が変わらないって状態になるまで理解の浸透は進めていきたい」
LGBTQへの理解や昔ながらの性別の格差などジェンダーに関する問題があふれている現代。勝又さんは、隔たりや偏見のない世の中を目指して活動を続けます。
