実際に「静香ヘア」にチャレンジ!

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 ファッションや文化の流行とともに、時代を彩る「流行ヘア」。最近だと有名なオサレサロン発のスタイルが基本となっているみたいだけど、昔はアイドルや歌手から影響されるパターンが多かったですよね。皆さんも一度は「○○ヘア」「○○カット」なるものを真似してみた経験があるのでは?

 そこで、当時は本気で「イケてた」と思っていたものの、今思えば「恥ずかしい〜」と思うような流行ヘアを振り返ってみることに。まずは「○○カット」といえば、これをなくしては語れない! そう「聖子ちゃんカット」です。80年代に爆発的な人気を誇ったアイドル・松田聖子の髪型を、日本中の女子が真似したことで一大ブームとなりました。上の毛より下の毛を長くし、段カットのレイヤーでサイドの髪を後ろに巻き上げる感じに流しながらセットするスタイルで、80年代の少女まんがなどを見てみても、主人公はこぞって「聖子ちゃんカット」だったりします。実はこのスタイル、有名サロンの老舗『ヘアディメンション』が生みの親なんだそう。今もお姉系を中心に流行ヘアを生み出すこのサロン。巻き髪ヘアが多いところを見ると、今も昔もモテに「カール」は必須なのでしょうか?

 ・・・と、思いきやそうでもない様子。90年代前半、バブル全盛期を象徴するものといえば「ワンレン・ボディコン」。ロングのストレートの髪をまっすぐに揃えた髪型で、段(レイヤー)を入れない「ワンレン」(正式にはワンレングス・ボブ)が、当時イケてたおねーさま方にはお決まりのスタイルでした。この頃のお手本といえばトレンディドラマ女優「W浅野」(浅野ゆう子・浅野温子)や、田中美佐子など。同時に前髪ごとパーマをかけた「ソバージュ」も登場し、「ワンレン」派と「ソバージュ」派で、ジュリアナのお立ち台は埋め尽くされていたという。ちなみにワンレンは「誰でも美人に見える」「日本人なら誰でも似合う」などと言われていたそう。バブル期は“無難”がモテのキーワード!?

 さらに無難どころか、まさに“攻撃的”なヘアスタイルも発見! バブル期にこれまた大流行した「すだれ前髪」「トサカヘア」を総した「静香ヘア」。『嵐の素顔』や『黄砂に吹かれて』を歌っていた頃の工藤静香をフィーチャーした髪型である。前髪の半分を外側にカールし、半分は内側にカール。そして“刺さるんじゃないか・・・”ってほどにバリバリに固めたら完成、というものらしい。そこで、「静香ヘア」を再現してみることに!前髪半分はカーラーで巻き、半分はロールブラシで丁寧にブロー。そして仕上げはハードスプレーを撒き散らします。左右の髪を外側に流すとさらにゴージャス感がアップ。所要時間、約15分・・・どう?イケてる?? それにしても昔の流行ヘアって、相当手間かかりますね。忙しい朝にはおすすめできません。

 バブルの再来とともに、流行ヘアのリバイバルがくる可能性もアリ!? 数年後、街にワンレンやすだれ前髪の女子が繁殖する日もそう遠くないかもしれませんね(笑)。(坂井あやの/verb)