実燃費22.5km/L超 新型 ルノー・シンビオズ(2) 市街地キビキビ 高速道路はしっとり
普段使いに充分な動力性能 静かで滑らか
ルノー・キャプチャーよりひと回り大きいSUVが、シンビオズ。試乗したパワートレインは、52psの駆動用モーターが組まれたフル・ハイブリッド(HV)で、総合160psを発揮する。0-100km/h加速は9.1秒で、普段使いには充分な動力性能を叶えている。
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ただし、4速ATはドライバーがギアを選べるわけではない。Dレンジに入れ、音楽を楽しみながら、ゆったり走らせるのが似合うタイプ。エンジンと駆動用モーターのバトンタッチはシームレスで、ペダルの反応も自然で滑らかだ。

ルノー・シンビオズ E-テック145 アイコニック・エスプリ・アルピーヌ(英国仕様)
駆動用バッテリーの容量は、1.4kWh。市街地などでは、エンジンを回さずある程度の距離を静かに走行できる。他方、E-セーブ・モードが備わり、充電量を高く保つことも可能。高速道路や延々と続く登り坂など、エンジンへの負荷が高い場面で役に立つ。
トランスミッションは従来から改良を受け、ギクシャク感が低減された。それでも、50km/h前後で2速へシフトアップするプログラムなため、市街地では少しエンジンノイズが目立つ場面はある。
軽快な操舵感でキビキビ 乗り心地は少し硬め
マニュアルがお好みなら、6速MTが組まれる1.3LガソリンターボのマイルドHVが良いだろう。エンジンの洗練度は高く、そこそこ強力で、満員状態でなければ活発に走る。
乗り心地と操縦性は、ファミリーSUVらしく穏やか。落ち着いた姿勢制御に、不満ないグリップ力と正確に反応するステアリングで、カーブが連続する区間でも運転しやすい。

ルノー・シンビオズ E-テック145 アイコニック・エスプリ・アルピーヌ(英国仕様)
市街地では、すわりが良く軽快な操舵感でキビキビ操れる。大径ホイールと引き締まったサスペンションの影響か、乗り心地はルノーとしては硬め。高速道路ではしっとり安定し、疲労度を抑えつつ安心感が増す。静寂性も、ライバルより上だろう。
フロントタイヤのトラクションは、もう少し高くても良い。きついカーブから勢いよく脱出する場面で、抜けがちだった。
現実的な燃費は22.5km/L超 優れた価格競争力
燃費は、カタログ値で23.3km/L。今回の試乗では、様々な条件での平均で22.7km/Lが表示されていた。このクラスのSUVとしては、かなり優秀だといっていい。一度の満タンで、最長800km走れると考えられる。市街地では、25.0km/Lに届いていた。
ちなみに、短い時間ながら試したマイルドHVは、平均15.2km/L。駆動用モーターとバッテリーの効果が見て取れる。

ルノー・シンビオズ E-テック145 アイコニック・エスプリ・アルピーヌ(英国仕様)
英国での価格は、約2万8000ポンド(約546万円)から。日産キャシュカイ(旧デュアリス)のe-パワーより10%もお手頃で、競争力に長けた設定といえる。
全体的な完成度は高い 候補へ加えたい1台
比較的快適な乗り心地に、落ち着いた操縦性と、高度なデザインやデジタル技術が融合した、新しいシンビオズ。ボディサイズは丁度良く、実用性は低くなく、フルHVは力強く燃費も優秀。出色の価格価値だと思う。
ライバルを凌駕する実力とまではいえないものの、完成度は高い。見た目も凛々しく好ましい。同クラスのSUVをご検討なら、候補へ加えて後悔することはないだろう。

ルノー・シンビオズ E-テック145 アイコニック・エスプリ・アルピーヌ(英国仕様)
◯:優れたコスパ 燃費の良いフルHV 余裕のある車内空間
△:少し特徴の薄い見た目 低速域で気になるエンジンノイズ 狭くない死角
ルノー・シンビオズ E-テック145 アイコニック・エスプリ・アルピーヌ(英国仕様)のスペック
英国価格:3万3055ポンド(約644万円)
全長:4413mm
全幅:1797mm
全高:1575mm
最高速度:168km/h
0-100km/h加速:9.1秒
燃費:23.3km/L
CO2排出量:97g/km
車両重量:1517kg
パワートレイン:直列4気筒1598cc 自然吸気+電気モーター+ISG
使用燃料:ガソリン
駆動用バッテリー:1.4kWh
最高出力:160ps(システム総合)
最大トルク:38.0kg-m(システム総合)
ギアボックス:4速セミ・オートマティック(前輪駆動)
