C大阪戦は横浜FMのキスノーボ監督の初陣となった。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

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「全てを出し切ってくれた」

 指揮官の第一声は選手たちへの賞賛だった。

 横浜F・マリノスは5月11日、J1第16節でセレッソ大阪と敵地で対戦。1失点に泣き、0−1で敗戦となった。

 これまで暫定的にチームの指揮を執っていたパトリック・キスノーボヘッドコーチが、正式に新監督に就任して以降、初のゲームとなった一戦は、ボールを保持しながらも、なかなかフィニッシュまでいけない苦しい展開となり、24分に一瞬の隙を突かれてカウンターから先制を許した。

 ビハインドとなった後半は選手たちの目の色も変わり、前半よりも球際の強さや連動したパスワークがみせられるように。しかし、85分に松原健のシュートがゴールポストに弾かれるなど、決定機を決め切れないまま、終了の笛が鳴った。
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 キスノーボ新監督は試合後、こう振り返った。

「いい試合だったと思います。チャンスもいくつかありましたし、特に後半は支配をすることが多くできて、良い部分がより出せたように見えました。もちろん、セレッソはすごくいいチームで強い。そのなかでも、選手たちは全てを出し切ってくれてくれましたし、誇りに思います」

 新体制となって以降、初のゲームで結果だけをみれば敗れてしまい、8戦未勝利の4連敗と何も変わっていないかもしれない。ただ、C大阪戦の特に後半は、未来への希望を感じる戦いぶりだった。

「まだまだ全てが修正できたわけではもちろんないですし、まだまだやらなければいけないことがあるなかで、良い部分を選手たちはピッチ上で表現してくれたと思っている。そのなかで選手たちがACLEから帰ってきて、この10日間からの日々の努力がしっかりピッチ上で表現できていた」

 こう手応えを示した指揮官は、「いきなり今日、明日で急な変化はもちろん望めません。ただ、シーズン終わる頃には、しっかり、自分たちがいるべきところへ行きたい」と闘志を燃やした。

 ここから一つひとつ積み上げ、チームの真価を結果で示せるか。横浜FMは次節、14日にホームで柏レイソルと相まみえる。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)