ゲーム生成AIモデル「Muse」をMicrosoftが発表、ビジュアルやプレイヤーのコントローラー操作に基づいて新たなゲームを生成可能

Microsoftが2025年2月19日に、ゲームに特化した生成AIモデル「Muse」を発表しました。Museでは、ゲーム内の物理演算やプレイヤーのコントローラー操作に対するゲームの反応を含めて、3Dゲームの世界をAIが詳細に生成できるとのことです。
Introducing Muse: Our first generative AI model designed for gameplay ideation - Microsoft Research

ゲームプレイ用生成 AI モデル「Muse」でクリエイターとプレイヤーを支援 - Xbox Wire Japan
https://news.xbox.com/ja-jp/2025/02/20/muse-ai-xbox-empowering-creators-and-players/
World and Human Action Models towards gameplay ideation | Nature
https://www.nature.com/articles/s41586-025-08600-3
Introducing Muse: Our first generative AI model designed for gameplay ideation - YouTube
イギリス・ケンブリッジに拠点を置くゲーム開発企業のNinja Theoryによるマルチプレイヤー対応バトルアリーナゲーム「Bleeding Edge」を基に訓練されたMuseは、ゲームの物理演算やプレイヤーのコントローラー操作に対するゲームの反応を細かく把握することが可能です。MuseのトレーニングにはNVIDIA製GPUの「V100」が約100台用いられました。

これにより、AIが一貫性のある多様なゲームプレイを生成できるようになります。さらに、多くのユーザーが遊べなくなった古いハードウェアで発売されたゲームをMuseが学習し、どのデバイスにも最適化できる可能性があるとのこと。Microsoftは「Museによってクラシックゲームの保存と体験方法が根本的に変わり、より多くのプレイヤーが過去のゲームに手軽にアクセスできるようになることを期待しています」と述べています。
Museでは、最初のプロンプトとして1枚の画像を入力すると、その画像につながる無数のゲームプレイを生成することが可能です。

そのほか、コントローラーを操作することで生成されるゲーム内のキャラクターの動作に指示を与えることができます。

また、MicrosoftはMuseを含むすべてのユーザーに利益をもたらすようなツールを、公正性や信頼性、安全性、プライバシーとセキュリティ、包括性、透明性、説明責任を重視した責任あるAIのポリシーに基づいて開発を進めているとのこと。また、Microsoftは「私たちは今後も日々アップデートされる生成AIに関する画期的な成果を取り入れ、業界とゲーム開発コミュニティを協力的かつ責任を持ってサポートすることが重要だと考えています」と語りました。
なお、MicrosoftはMuseのオープンウェイトやMuseを使用するためのインターフェース、サンプルデータなどをAzure AI Foundry内で公開しているほか、「近日中にCopilot Labsで短いインタラクティブなAIによるゲーム体験を公開し、誰もがこの研究計画に参加できるオープンな機会を提供する予定です」と伝えています。
さらにXboxは今後の展望として、「私たちはAIがゲームのプレイヤーとクリエイターの間にある障壁や摩擦を解消する可能性があると信じています」と述べ、画期的なAI製品について早期に一般公開し、プレイヤーとクリエイターが共同で新たなAI機能や能力を試しつつ、作品を作り上げていく機会を提供する予定であることを報告しました。
