佐賀新聞社長・中尾清一郎「暇は最も辛い」歴史から学ぶストレス回避法

佐賀新聞社社長の中尾清一郎氏が「苦しいなあ、つらいなあ、やめたいなあ」と思った時について、茂木健一郎氏との対談で語った。中尾氏は「暇なのが一番怖いので、暇で今日何しようとかすることないっていうのが一番辛い」とし、手を止めることを恐れる、その独自の仕事観を披露した。

中尾氏は歴史好きであることを明かし、「歴史上の人物ってだいたい死ぬか生きるかの選択肢を迫られていて、家族が人質に取られるようなことがあった」と強烈な生存競争について触れた。そして、「現代の日本では不本意な死を強制されることがなくなったのは数十年しか経っていない」と、歴史を学ぶことの重要性を訴える。

また、中尾氏は「同調圧力をできるだけ気にしないようにしてる」として、小さな会社やコミュニティに身を置くことで気を紛らわせる工夫をしていると語った。同調圧力による生きづらさからの脱却には、「自分の狭いたこつぼから出て、旅をすること」が有効だとアドバイスを送る。

最後に茂木氏が、社長としての中尾氏の仕事ぶりは「それ以外の世界に身を置く努力をしているからこそ、淡々と物事を進められるのだ」とまとめた中尾氏の視点に納得を示し、対談を締めくくった。