茂木健一郎が語る、日本人の創造性の秘密とは？「日本は多様性があってこその創造性を発揮する国」

脳科学者の茂木健一郎氏が、「日本人の創造性のひみつ」と題した動画で、日本の創造性について語った。日本のアニメ、漫画、ファッション、建築などが世界的に注目を浴びていることを指摘し、その理由を分析。「実際に今の世の中を見ると、日本の創造性は非常に海外で注目されている」と述べた。

茂木氏は、日本人の創造性の高さの裏には、文化的多様性が大きく寄与していると主張。「日本人はもともと非常に好奇心が強い人々で、外からのものを取り入れるのが得意」とし、幕末に来日した外国人の記録を引用して、日本人の創造性の特質を説明した。さらに、「食文化でも、たとえばカツカレーのように異なる要素をうまく混ぜるのが得意」と事例を挙げた。

特に茂木氏が注目するのは、日本の創造性が単なる個人的な発想ではなく、多様な影響を受け入れた結果である点だ。彼は「日本人は自分たちには創造性がないと謙遜する傾向があるが、それは西洋的な意味での創造性とは違うものを自覚しているから」と、そのギャップについての見解を述べている。

最後に茂木氏は、「脳の創造性のメカニズムから言うと、無から有が生まれることはない」とし、生成AIとの関連性を示唆。「日本は多様性があってこその創造性を発揮する国」と締めくくった。