佐賀新聞社長・中尾清一郎が語る自己肯定感「喜ばせることを楽しんで」

佐賀新聞社長の中尾清一郎さんと脳科学者の茂木健一郎さんが「佐賀新聞社長、中尾清一郎さんに聞く、自己肯定感の低い人はどうすればいいのか」と題した動画で、自己肯定感について熱く語り合った。中尾さんは、「自己肯定感が低い」と自称する人々がいる一方で、SNSや匿名の世界では肥大化した自我を持つことの矛盾に触れた。「自己肯定感は、他者に対する自分の価値を考えることから生まれるものです」とし、人との関係性が重要であることを指摘した。

特に、中尾さんは「相手が喜ぶと自分も嬉しいという価値観を持つ人は、幸福度が高い」と強調。喫茶店でのさりげない接客や、政治家が政策を通じて国民に貢献することなど、他者を喜ばせる行動の重要性を説いた。「自己啓発や外見の改善にエネルギーを使うよりも、自分のスキルを高めることが有効です」と述べ、自己の価値を実感する手段として具体的な働きを挙げた。

一方で、中尾さんは経営者の自己肯定感に対する厳しさも語った。「業績が悪いにもかかわらず、自己肯定感が強い経営者はカッコ悪い」とし、経営者には業績という客観的な尺度を持つことの重要性を訴えた。長期的な視点での経営の必要性を説き、「短期間で成果を出すことに溺れてはいけない」と警鐘を鳴らした。

動画の締めくくりには、「人間の幸福は他者の幸福と直結している。だからこそ、他者への配慮が自己肯定感を高めるということを忘れないで欲しい」とのメッセージを中尾さんが発信し、視聴者に向けて自らの意見をしっかりと伝えた。