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脳科学者の茂木健一郎氏が、島根県益田市で開催されたイベントで講演し、ユニークな視点から人間の“ポンコツ”な一面を受け入れることの重要性を語った。「お互いのポンコツを受け入れることが安全基地になる」と題された講演は、参加者を前向きな気持ちにさせることを目的に行われたもの。

茂木氏は、ケンブリッジ大学での経験を基に高次脳機能障害の本質に触れ、「一見わかりにくいが、それが私たちの個性や考え方、感じ方に影響する」という見解を示した。また、茂木氏は「性格が悪いと思われる人も、それはその人の脳の特性であり、悪意ではない」と脳科学の立場から説明し、個性を大切にする社会の必要性を主張した。

話の中で茂木氏は、「脳には自由意志はない」と断言し、物事をありのままに受け入れる姿勢が大切であると説いた。さらに、どんな状況でも幸せを感じる力を持つことの重要性を聴衆に訴えた。

最後に、「高次脳機能障害の当事者や認知症患者だけでなく、すべての人が多様性を受け入れることで、社会全体がチャレンジしやすい場になる」と述べ、講演を締め括った。

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