夫婦の信頼関係が崩壊しました… 帰省が歯車を狂わせた「W不倫の末路」
葵さん(仮名・33歳)は2年前の夏休みに実家に帰省をした際、幼馴染の恭一さん(仮名)と再会したそう。葵さんは夫を置いて帰省、恭一さんは妻が後日合流という状況でした。夫婦関係が冷めているという共通の思いから、不倫関係に落ちそうになります。一旦は思い止まったものの、思わぬ展開を迎えたそうです。その後なにが起こったのか、詳しくお聞きしました。
夫に女性の影が…
「実家から自宅に戻って来てからも、恭一のことが気になっていました。連絡を取ろうと思うものの、お互いに家庭のある身。大きな用事がないと連絡もしづらく、時間が経過していきました。すると、その時期から夫の様子に変化が見られるように。不自然に帰りが遅くなったり、誰かと連絡を取るような素振りが見られたりするようになったんです。もしかしたら、相手は女性かもしれない……と思いました」
不倫は悪だと思ったが…
「次第に不安が大きくなり、それを理由に恭一に連絡をしてみたのです。以前に夫の話もしていたので、状況もすぐに察してくれました。そして、約1か月ぶりに恭一と再会。会って顔を見るだけで安心感があり、話を聞いてもらっているうちに、徐々に平静を取り戻しました。そんな存在がいることがありがたく、あのとき勢いで関係を持たなくて良かった……と思いましたね。今回の夫の件で、不倫を疑うだけでこんなにも不安な気持ちになるのだと、不倫の罪の重さを実感しました。そして、不倫は悪だと思ったんですが…。恭一の存在が私のなかで大きくなっていき、会いたいという思いが強くなり、次に会った際、結局不倫関係になってしまったんです」
まさかの夫からの追及
「恭一と関係を持ったすぐあと、夫から“男がいるのか?”と聞かれたのです。私が夫に対して抱いていた思いであり、まさかそんな質問をされるとは思わず、焦りました。しどろもどろになりながらも、何故そう思うのかを尋ねました。すると、“実家に帰ったときに会っていたんだろう”と。“妹に聞いた”と言うのです。妹は実家住まいをしています。幼いころはよく一緒に遊んでいたものの、次第に疎遠になり、私が実家を出てからはほとんど会話もしなくなりました。そこでひとつ思い出したのは、妹は一時期、恭一を好きだったということです」
一気に夫婦関係は崩れ…
「妹の、恭一に対する思いが残っていたのか。もしくは私への嫉妬や恨みなどがあったのか、それは分かりません。ただ、帰省していたときに私が恭一と一緒にいる場面を見て、腹に据えかねるところがあり、夫に報告したわけです。私は、恭一と会っていたことは認めたものの、単なる幼馴染であり、不倫関係は否定しました。夫の不倫疑惑に関しては、知り合いの女性に私の件について相談していたそうです。とはいうものの、そこの関係も定かではありません。そして、ここから夫婦の関係は崩れ、現在は別居中です。恭一とももう連絡は取っていません。おそらく実家にも一連の出来事について伝わっているはず。残念ながら、しばらく実家には戻れそうもありません」
“帰省時に再会した幼馴染と不倫に堕ちた妻の告白”をご紹介しました。幼馴染との再会により、途中まで素晴らしい友人関係が築けているようにも感じましたが、結局は道を踏みはずしてしまったようです。安易な不倫は、友情も家族との関係も壊してしまうのです。©Trickster*/Adobe Stock ©peach100/Adobe Stock
文・塚田牧夫