CBS MarketWatchによると、米NBA(全米プロバスケットボールリーグ)ボストン・セルティックスを強豪に育て上げた“レッド・アワーバック”ことアーノルド・アワーバック氏が28日、心臓発作で死去した。89歳だった。

  1917年にニューヨークで生まれたアワーバック氏は、プロの選手としての経験はなかったものの、1950年に監督としてセルティックス入りするや、黒人選手や監督を積極的に起用するなど革新的なチーム作りで1950−1980年代には黄金時代を築き、1959年から1966年にかけて果たした米プロスポーツ記録の8連覇を初めとして、史上最多となる16回の優勝記録を持つ強豪へと鍛え上げた。監督やGM(ゼネラルマネージャー)などを歴任、長きにわたって中心としてチームを率いたのち、球団社長の座を退いた1997年以降は要職からは遠ざかったが、最近も病を患いながらも、ライバルであるロサンゼルス・レイカーズのフィル・ジャクソン監督を“口撃”するなど意気盛んで、刺激的な言動で他チームの関係者やファンからは徹底的に嫌われた“レッド・アワーバック”は最期まで健在だった。

  しかし、コートの外では妻と二人の娘を愛する穏やかな素顔を見せた。中華料理とジャズを好み、趣味は年代物のレターナイフ収集。チアリーダーの導入にはかたくなに反対し、セルティックス一筋の人生ながら自宅はワシントン市から動かさないなど、頑固で古風なキャラクターだった。 【了】