「日本のサポーターは信じられない!」モナコ公室関係者のデュクリュエ氏は、なぜJリーグの虜になったのか【インタビュー】
幼いころからそんなモナコのサポーターだった彼は、フランスとアメリカ合衆国で学業を終えると、2015年から2020年までの5年間にわたりモナコで働くことになった。主要オーナーであるロシア人ドミトリー・リボロフレフの代理を務めるヴァディム・ヴァシリエフ前副会長とオレグ・ペトロフ現副会長のアシスタントを歴任しつつ、リクルーティング部門にも携わったのだ。
だが、彼の大きなパッション(情熱)の一つは、なんと日本だという。「何回行ったかもう数えきれない」。彼はかなり若い時点でこの国の魅力にはまってしまい、フットボールの「もう一つの分野」のパッションにも浸っている。それは日本代表とJクラブのユニホーム収集で、そのコレクションときたら、驚愕の一言だ。一番の親友で、彼の結婚式の証人(結婚の証明をする役割)を務めてくれたのも、日本人である。
聞けば、「初めて日本で試合を視察したときのこともよく覚えているよ。セレッソ大阪と町田ゼルビアの試合だった!」と彼は楽しそうに笑う。
「でも最高の思い出は、やっぱりガンバ大阪とセレッソ大阪のダービー。あの雰囲気が大好きなんだ。パンデミー(パンデミック)が終息し次第、すぐ日本に行くつもり。日本代表の新ユニホームがコレクションに欠けているからね。僕はあの新ユニホーム、素晴らしいと思う!」
こうして彼とのクラッチは直ちに連結し、ルイ・デュクリュエ氏は日本と自分の関係を大いに語り始めた。感情面でも純粋スポーツ面でも仕事面でも、強い絆で結ばれた関係を――。
――モナコが所属するリーグ・アンもかなりアトラクティブなのに、なぜJリーグに惹かれたのですか? 何かきっかけでもあったのでしょうか。
ルイ・デュクリュエ氏(以下略)「ごく小さいころから日本の文化、慣習、歴史などに惹かれていたんだ。やがて成長するにつれ漫画にも興味をもつようになり、ごく自然なこととして『キャプテン翼』にも出会ってしまった!
本格的に日本のフットボールに興味をもち始めたのはもっと後のことだけどね。ヨーロッパにやってきた何人かの日本人選手のポテンシャルを目にするうち、彼らを生み出した日本リーグを特別に見るようになったんだ。日本のフットボール・カルチャーとチームを取り巻く環境、とくにスタジアムの雰囲気のお蔭で、すぐに虜になったよ。
日本のサポーターは信じられないほど凄い! スタジアムに雰囲気を創り出すという点では、ヨーロッパのサポーターと大いに競えると思う。また日本のチームのプレーは非常にスピードに満ちている。ピッチ上の選手たちのやる気ももの凄い」
――日本サッカー協会名誉総裁を務める高円宮妃久子殿下とお会いしたこともありますか?
「残念ながらお目にかかる機会に恵まれたことはない。そもそもが、モナコのリクルーティング部門に関する日本行きは全て、非常に慎み深く、目立たないように行なうミッションだったからね。私がスタジアムにきていることさえ知らないクラブも、いくつもあったと思うよ」
