十代ながら周囲に物怖じしない強力なパーソナリティーも持っているイ・ガンインに、イタリアの絶対王者が興味を抱いているようだ。 (C) Getty Images

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 韓国サッカー界の至宝、イ・ガンインの去就は、いまだ落ち着いていない。

 2018年10月にトップチームデビューを飾って以来、同じアジア人であるオーナーのピーター・リムの“秘蔵っ子”としてバレンシアで飛躍を続けてきた19歳の韓国代表MFは、チームが主力を大量放出した今シーズンにレギュラー獲得が期待された。

 しかし、キャプテンのホセ・ルイス・ガヤとFKのキッカーの座を巡って口論を繰り広げ、ハーフタイムに交代を余儀なくされた第2節のセルタ戦以降は出番が減少。ラ・リーガでの11試合中9試合に出場しているものの、先発機会は6回のみとなっている。

 クラブはすでに2022年6月までの契約を締結しているイ・ガンインに給与の引き上げをした延長オファーを提案したが、全国紙『AS』などスペインの複数メディアは、それを本人が固辞したとも報じている。

 財政難にあるバレンシアは、およそ4100万ユーロ(約51億2500万円)分の売却益を必要としているとも報じられており、不満分子となりつつある韓国代表MFを来る1月の移籍市場で競売にかける可能性は小さくないのだ。

 イ・ガンインの契約解除金は8000万ユーロ(約100億円)と見られているが、バレンシアの現状を知り、すでに獲得に名乗りを上げるクラブも出てきている。

 イタリアの絶対王者ユベントスの専門サイト『Juvenews.eu』は、「ユベントスはいまだバレンシアと契約延長していないイ・ガンインを注視している」と見出しを打ち、次のようにレポートした。

「2019年にもユベントスが興味を抱いていた韓国人MFは2022年に契約が切れ、ラ・リーガを離れることを厭わないようだ。ユベントスはその意向を汲み、次の市場で獲得を試みる可能性がある」

 また、イタリアの移籍専門メディア『Calcio Mercato Web』は、イ・ガンイン獲得に興味を示しているユベントスだが、現在、EU圏外の選手登録枠が埋まっているため、来冬の移籍市場で獲得する場合は、「強力な関係性にある」ジェノアやボローニャへの今シーズン終了時までのレンタルを含めたトランスファーになる可能性が高いと伝えている。

 仮にボローニャへのレンタルとなれば、日本代表DF冨安健洋との共闘が実現するが、はたして、イ・ガンインの去就はいかなる動きを見せるだろうか。構成●サッカーダイジェストWeb編集部