格安スマホ再編進むか…楽天「DMMモバイル」買収で見えたある数字
DMMモバイルは顧客向けに自社が展開する動画サービスやゲーム、電子書籍などの利用を促し、それを付加価値としてきた。今後もブランドやサービス、料金は継続するが、DMMモバイル顧客に付与していた「DMMポイント」は9月以降、楽天のポイント付与に切り替える。楽天は新たに獲得する24万人に電子商取引(EC)や金融などの楽天サービスの利用を促し、一人のユーザーが複数サービスを使う「クロスユース率」を高める狙いもある。
一方、顧客獲得で厳しい戦いを強いられてきたDMMモバイル。MM総研の横田英明取締役は「仮想移動体通信事業者(MVNO)市場が成長の勢いが減速し、運営に迷いを感じる格安スマホ事業者が多い。DMMはそんな状況下で楽天からのオファーを受け入れたのだろう」と説明する。また同取締役によると、「買収による顧客獲得単価は、サービス価値によって決まることが多い。今回の買収は数年前と比較すると単価が約25%低くなっている」という。
携帯電話市場では政府の要請で「4割値下げ」プランを携帯大手が打ち出し、格安スマホ事業者は価格だけでの差別化が難しくなっている。また今回のように、買収による顧客獲得コストが低下する可能性もあり、今後も大手事業者による吸収が起こるかもしれない。

