一方で、現在、企業の多くが直面するのが人材の確保・育成だ。人手不足が慢性化し、大手の有力企業でさえも採用に四苦八苦している中、ウラノも人材確保には腐心している。小林社長は「長崎の方は何とかなっているが、関東は厳しい」と、本社工場でのリクルーティングの難しさを打ち明ける。

ベトナム人をリクルート
 こうした現状を踏まえ同社では、新機軸としてベトナム人の採用を進めている。ビザの問題など、いくつかクリアすべき事柄があるが、優秀さ、まじめさがつとに知られるベトナムの大卒者らは頼れる助っ人になると捉え、戦力化していく考えだ。

 人材獲得において新手を放つ一方で、自動化・省人化の取り組みにも抜かりはない。小林社長は「ロボットの導入に力を入れている。合理化、生産性向上の効果は絶大だ」と説明する。

 さらに2016年以降は、ロボットシステムを本格的に取り入れ、MC加工時のワーク着脱や製品検査をはじめ、生産ラインの各工程でロボットを活用している。十二分の成果を収めていることから、”ロボット化”にさらに拍車をかける構えで、あわせてIoT(モノのインターネット)やAIといった時代の潮流に沿った新システムの開発も進めている。

 ホームページでは「今こそ、日本のものづくり技術を世界に示す時(経営者の声より)」と高らかに謳っており、「MC加工技術世界一へ向けて、技術の根本原理の理解に努める。そのために人材を育てる(四つの指針より)」と続けている。

 MC、ロボット、IoT…もさることながら、肝心要はやはりヒトである、との見立てだ。そのヒトづくりに関して「つねに心技を磨き、知恵をだし、意識を高め大道を歩まん(社是より)」と社員を鼓舞激励する。