綾野剛、役者を続ける上で必要なものは「己と向き合って、戦っていく作業」
本作は、愛と憎しみに引き裂かれる父子、葛藤にもがき苦しむ師弟、鎌倉を舞台に絡み合う人間模様が描かれている。
上映後に実施された舞台あいさつでは、"戦うことでしか生きられない男たち"という設定にちなみ、「最近、何かに戦ったものは?」との質問も飛んだ。
そこで綾野は「真面目な話になってしまいますが」と前置きして「自分と向き合うということを止めてしまったら、役者を続けていけないと思いました」とキッパリ答えた。
なぜそう思ったかについて「この作品を通じて、己を向き合って戦っていく作業が必要だと気づきました。そうしないと、精神的にも肉体的にも不確かで、観て下さるお客さまにも、届かなくなってしまいます」と説明した。
「どんなジャンルの作品と出会ったとしても、まずは自分と向き合った上で、役を踏襲しないといけない」
「改めて考えたのは、自分の立ち位置と言いますか、色んなパブリックイメージも含めて、今の瞬間もきちんと戦えているかどうか、きちんと確認して、体感もしていかないといけない」
「そうして、より良いものに変化させて、皆さんに解き放つようにしていきたいです」と心を込めながら語った。
次に話す順番だった村上は「メッチャ、真面目に話しましたね」とぼそり。綾野は、聞き入ってもらったことに嬉しそうな表情を浮かべ「そうだろう?」と返して、笑い合っていた。
綾野は、去り際のあいさつでも「次はどんな作品になるか分かりません。でも形が変わったとして、必ず皆さんの前に戻ってまいります」とコメント。最後まで、頼もしさを感じさせていた。
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