朝日新聞に連載されている勝間さんのコラムで、「勝間批判への反論」ともとれる内容が掲載されました。
「コミュニケーション」という視点から、自身への批判をどう受け止めるか、は重要なテーマです。マスコミや出版、ネット等で露出をする以上避けられない問題でもあります。小者過ぎれば批判すらされませんから、勝間批判は、氏の存在感の大きさを物語る勲章なのです。

問題はそうした批判への対応が、これからの展開に大きな影響を与えるということです。ここがふん張りどころなんです。

ちなみにそのコラムの主旨に関して申し上げれば、私は完全同意です。全くもってその通り。「さまざまな物事には明確な成功や失敗の定義」は無いという、つまりは受け手自身の価値観、判断力が大切という文脈だと思いました。
最後は自分が決めるしかないのです。

朝日新聞のコラム以外には立ち読みしかしたことのない勝間さんの本ですが、いわゆるインテリ層の受けはあまり良くないと言われています。(これも朝日新聞記事から情報)
私のまわりのビジネスプロフェッショナルからも賞賛の声は聞いたことがありません。片や学生や一般の人々、正にカツマー(勝間さんになりたい人)が信者のように支持しているというのは体感できるものです。

国際政治が華やかだった70年代から80年代、クレムリノロジーという言葉がありました。旧ソ連が、鉄のカーテンの下、情報開示を一切しない中で、革命記念日にレーニン廟に並んで閲兵する共産党指導者たちの並び順から、党内序列を読み取るという手法でした。

情報が得られない中、外から見て内容を憶測するというのは、はなはだ非科学的なようですが、一定のヒントにはなります。私たち流通業界出身者は、精密なマーケットリサーチ結果が無くとも、商品シェアを、店頭を見るだけで一定のヒントとして推察出来ます。当然オールマイティではないし、あくまでザックリした予想に過ぎませんが。

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