ザック・ブラフ

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ファンの寄付によって映画製作の資金を調達するという新しい試みが相次いでいる。先日お伝えした『ヴェロニカ・マーズ』に続けとばかりに、今度は『scrubs〜恋のお騒がせ病棟』のザック・ブラフが、次回監督作の資金集めに乗り出した。

ザックが呼びかけたのは、2004年の映画『終わりで始まりの4日間』の続編『Wish I Was Here』製作のための資金。同作はザックが監督・脚本・主演を努め、ナタリー・ポートマンと共演した青春ラブ・コメディで、制作費250万ドル(約2億5,000万円)にも関わらず3,500万ドル(約35億円)の世界興収を上げ、スマッシュヒットを記録した秀作である。今回、ザックは『ヴェロニカ・マーズ』映画化の資金調達に成功したKickstarterを通じて、ファンに寄付を呼びかけている。

Kickstarterは、映画はもちろん、ゲーム、音楽等あらゆるクリエイティブ作品のための「ファン基金」。ファンから寄付を募る形を取っているため、プロデューサーや製作会社の意向に縛られず自由度の高い作品が作れることで、にわかに脚光を浴びている。

エンタメサイトSHEKNOWSによると、ザックは「スポンサーになりたがる人もいるが、彼らは編集やキャスティングに口を出してくる」ことから、「ファン基金」のスタイルを取ったことを明かしているという。

ツイッターでは100万人以上のフォロワーがいるというザック、目標金額設定は200万ドル(約2億円)だが、24日の受付開始にも関わらず早くも100万ドル(約1億円)を突破。今回の結果如何では今後、映画製作の新しいスタイルとして「ファン基金」が定着しそうな勢いだ。(海外ドラマNAVI)
※文中のレートは1ドル=99円換算

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