即席麺大手の値上げ要求、仏系スーパー拒否…中国で「疑心暗鬼」
台湾系の即席めんメーカー大手「康師傅」(カンシーフ)はこのほど、材料費の高騰などを理由に、中国での小売価格の値上げ要求を発表した。一方、中国全土で営業を展開する仏系スーパー「カルフール」(Carrefour)が、同社による値上げ要求を拒否したことから、中国では「康師傅VSカルフール」などとして波紋を呼んでいる。中国経済網などが伝えた。
康師傅はこれまで、「小麦粉などの原材料の価格高騰」、「新商品の開発」などの名目で値上げを相次いで実施しており、最近では約10%の値上げを発表し、業界他社の便乗値上げを「けん引」してきた。
しかし、中国経済網などによると、同社は今回、カルフールに対して約1カ月の納品中止を決定、河北省や重慶市などの一部店舗では、「康師傅」ブランドの即席めんが店頭から姿を消したのをはじめ、北京市内のカルフールでも、同ブランドの商品の販売自体は再開されたものの、品薄状態が続いており、「康師傅VSカルフール」といった対決構造が浮き彫りになっている、と伝えられている。
康師傅サイドは、今回の「措置」について「非常に難しい決断だった」と釈明するが、小売業者への販売中止で値上げを迫る同社の手法には、「消費者の権益を無視している」、「スーパーや消費者は、(即席めんを)手にする、手にしないの2択しかないのか!?」などいう批判の声が高まっており、業界の談合傾向を指摘する声も上がっている。
一方、カルフール社の「値上げ拒否」行為は、「消費者の代弁者」だとしておおむね支持されている。しかし、一部では「カルフール社の決定は本当に正義なのか?」、「カルフール社による“値上げ拒否”の真の狙いは、より高い利益率の確保であって、必ずしも消費者を代弁した行為ではない」などと“複雑”な心境ものぞかせており、中国の政府機関による早急な物価調整を望む見解を示した。(編集担当:金田知子)
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