佐藤龍之介 欧州4大リーグ日本人初の10代開幕スタメンへ! バレンシア移籍19歳に地元紙も高評価
今夏も多くの若きサムライが海を渡った。中でも注目はFC東京からスペイン1部の名門バレンシアに完全移籍したMF佐藤龍之介(19)。プレシーズンでは攻撃陣の軸として活躍。今月22日(日本時間23日)のセルタとの開幕戦では先発が確実な状況という。10代での開幕スタメンは、欧州4大リーグでは日本人初の快挙となる。若き至宝がW杯優勝国で真価を発揮する。
26年W杯北中米大会で2度目の頂点に立ったスペインの地で、佐藤が早くも実力を発揮している。1日のイングランド2部ストークとの練習試合でも4―3―3の左FWで先発すると、攻撃陣をけん引。地元紙から「ライン間を突く動きで攻撃に流動性をもたらした」と高い評価を受けた。
今夏にFC東京から移籍金総額400万ユーロ(約7億2400万円)で加入。関係者によれば外国人枠の関係でBチーム契約となったが、実質はトップ契約という。バレンシア側の高い評価の表れだが、佐藤はその期待に応えるように、加入後初の実戦となった7月22日の2部エルデンセとの練習試合では、鮮やかな右足ボレーを決めて鮮烈な新天地デビューを飾った。
地元での期待も日に日に高まっているようだ。地元ラジオ・マルカのエクトル・ゴメス記者は本紙の取材に、「リュウは現時点でバレンシアの攻撃陣でベストプレーヤー。開幕戦での先発はほぼ確実な状況だ」と断言した。実現すれば19歳10カ月6日での開幕スタメン。欧州4大リーグでは日本人最年少で、10代では初の快挙となる。
26年W杯では惜しくもメンバー入りを逃した。関係者によれば、日本代表の森保監督は最後のメンバー選考で、最後の最後まで迷ったのが佐藤だったという。ホームで迎える開幕戦の相手は、昨季リーグ6位の難敵セルタ。高い技術と創造性豊かなプレーに加え、豊富な運動量を備える若きファンタジスタが、初の海外挑戦でサッカーの本場を魅了する。
≪W杯日程考慮し第2節が開幕戦≫15日に開幕する今季のスペイン1部はW杯北中米大会の日程を考慮。7月19日の決勝や準決勝を戦った選手がいる一部のクラブは第1節が延期され、バレンシアは第2節のセルタ戦で22日に開幕し、第1節のベティス戦は25日に行われる。久保建英、喜多壱也が所属するRソシエダードは21日に第2節のベティス戦で開幕。第1節のRマドリード戦は26日に開催される。
◇佐藤 龍之介(さとう・りゅうのすけ)2006年(平18)10月16日生まれ、東京都西東京市出身の19歳。兄の影響で5歳からサッカーを始める。FC東京の下部組織出身で、U―18所属の23年3月にクラブ最年少記録となる16歳4カ月20日で公式戦デビュー。同年8月にプロ契約を結びトップ昇格し、25年は岡山に期限付き移籍。同年6月にA代表デビューし国際Aマッチ5試合に出場。1メートル71、65キロ。利き足は右。
▽バレンシア 1919年創設。本拠地はスペイン南東部のバレンシア。リーグ優勝6回、国王杯制覇8度を誇る名門で、03〜04年にはUEFA杯(欧州リーグの前身)で優勝し欧州スーパー杯も2度制覇。チームカラーは白とオレンジ。ホームはエスタディオ・デ・メスタージャで、収容は約4万9400人。

