口コミ騒動、システム不具合、赤字経営…開業から1年を迎えた「ジャングリア沖縄」2年目の勝算は
沖縄本島北部の大型テーマパーク「ジャングリア沖縄」が25日、開業から1年を迎えた。園内で記者会見を開いた運営会社「ジャパンエンターテイメント」は、1年間の総来場者数が100万人で、総売り上げは100億円を超える見通しだと発表し、経済効果が推計で494億円に上ると説明した。来場者数について、加藤健史代表は「残念ながら思うような数字に至らない結果となった」と述べ、目標に届かなかったと説明した。
「かわいい」だけでは済まない 奈良公園のシカ急増が招く新たな問題
県北部観光の活性化を見込み話題を集めたが、開業当時から暑さや雨対策の不十分さ、アトラクションの待ち時間の長さなどが指摘されるといったトラブルが相次いだ。その後は閑散とした園内を伝えるSNS投稿が散見され、今なお課題は山積みである。
ジャングリアは約60ヘクタール(東京ドーム13個分)の敷地に、総事業費700億円をかけて建設された。世界自然遺産「やんばる」の森の近くにあり、「都会のテーマパークにはない解放感」を醍醐(だいご)味とし、恐竜からオフロード車で逃げる「ダイナソーサファリ」など計約20のアトラクションがある。
思い返せば1年前、世間の大きな期待と注目の下、ジャングリアはテレビCMを投入して大々的にオープン。開業後から来場客が殺到し、大型施設ゆえ当然のごとく、Googleマップへの口コミ数も、かつてない異常なペースで増加していった。
だが、開業翌日の深夜にはすでに口コミ数は約400件にのぼり、評価点数は「2点台前半」と、かなり厳しい評価となった。ところが数日後、「沖縄タイムス」(沖縄タイムス社)をはじめとする各メディアが、「7月28日時点で、ジャングリア沖縄のGoogleマップの口コミ数が、13件にまで減少した」などと報じたのだ。
この口コミ数の急減について、「ジャングリア沖縄側が意図的に削除したのでは」とSNSを中心に不信感を覚える声も多く、ジャングリアが「当パークは関与しておりません」との声明を出す事態に陥った。
また、開業初日の公式アプリには「430分待ち」という衝撃的な数字が表示され、多くのアトラクションで2時間から7時間という待ち時間が発生。その理由として、チケットシステムのダウンと整理券発券システムの不具合が発生するなど、公式アプリの待ち時間表示と現実の状況に大きな乖離(かいり)があったことが明らかになった。
メディアからは、「失敗」「赤字経営」「倒産」などとたたかれる一方で、こうした課題に対して真摯(しんし)に向き合い、改善に向けて取り組んできた一つひとつの施策の成果が、目に見える形として現れてきているという。はたして、勝負の年となる2年目の客足はいかがなものとなるだろうか。

