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熊本県内では、29日午後6時時点で、少なくとも11人が熱中症の疑いで緊急搬送されました。29日に続き、30日も危険な暑さが予想されています。

■4日連続“観測史上1位”高温の予想

猛暑のなか、熊本県で避難している人の数は、29日午後7時時点で8698人、避難所は420か所となっています。

熊本市のこの先の予想最高気温は、30日からの1週間ずっと35℃以上となっていて、来月1日から来月4日まで39℃と予想され、4日連続で酷暑日に迫る危険な暑さとなりそうです。

39℃以上の気温となれば、熊本での観測史上1位の暑さになるため、住民にとっては経験したことがない暑さとなります。

この暑さのなかで避難している人はどう命を守ればよいのか、小栗泉・日本テレビ特別解説委員が解説します。

■水に足つけるだけでも効果

10年前の熊本地震では、地震による直接死が50人なのに対し、4倍以上にのぼる225人の人が避難生活の肉体的、精神的負担などによる災害関連死で亡くなりました。

災害時の健康被害にくわしい新潟大学の榛沢和彦特任教授によりますと、熊本では先週から危険な暑さが続いているため、疲労が蓄積されていたり、体内の水分が少なくなっていたりするため、熱中症になる可能性が非常に高まっているといいます。

避難生活での対策としては、よく言われていることですが、冷たいペットボトルで首などを冷やす、冷水のシャワーを浴びる、霧吹きで水を体に拭きかけるなどの対策が大切だということです。

また、水が使えない場合、自宅の浴槽に水が残っていれば、足を水につけるだけでも効果があるということです。

■血栓で呼吸困難などを…「エコノミークラス症候群

そして、熱中症に加えて注意が必要なのが「災害関連死」の原因の1つとされているエコノミークラス症候群です。

避難所や車中泊など限られた空間で動かない生活が続くと、発症する可能性が高くなるといいます。実際、10年前の熊本地震では地震の直後、エコノミークラス症候群の患者が相次ぎ、亡くなった人もいたということです。

長時間同じ姿勢でいると、足の静脈に血栓(=血のかたまり)ができて、その血栓が移動して、肺の血管に詰まることで呼吸困難などを引き起こすおそれがあります。

■定期的に水分をとる・動くことが大切

――どうしても避難所や車中で生活しなくてはいけないという場合はどのように対策?

その場合は、定期的に水分をとる、定期的に動くことが大切だといいます。

水分補給の目安ですが、夏場は少なくとも1日2リットル以上は飲んでほしいということでした。喉が渇いていなくても、1時間に1回はコップ半分くらいの量の水分補給をすることが、大切だということです。

水分をとることが難しい状況にいる人もいるかもしれませんが、その場合でも少しでも動くことを忘れないでください。

まず、動く目安としては2〜3時間おきに歩く、歩くのが難しい人は、1時間に1回は寝転んでいる向きを変える、2〜3時間おきにふくらはぎをもむ、とにかく血流をよくすることが大切だといいます。

(7月29日放送『news zero』より)