【外貨預金】100万円を「1ドル=163円」で預けると、10円の値動きで“約6万円”の儲けに!? 夫は「円安だから割高になる」と言いますが、むしろ今買ったほうが得ですよね? リスクと税金も確認
円安のときに買っても、その後の値動き次第で利益は出る
外貨預金では、預け入れたときよりも円安が進んだ状態で円に戻すと、為替差益と呼ばれる利益を得ることができます。
例えば、100万円を1ドル=163円で外貨預金に預け入れると、購入できるドルはおよそ6135ドルです。ここからさらに円安が進んで1ドル=173円になったタイミングで円に戻すと、受け取れる金額はおよそ106万1400円になります。差し引きすると、およそ6万1400円の為替差益が生まれる計算です。
実際には、円をドルに換えるときは「TTS」、ドルを円に戻すときは「TTB」と呼ばれるそれぞれ異なる交換レートが適用されます。そのため金融機関に支払う手数料の分だけ、受け取れる金額は上記の計算より少なくなることに注意が必要です。
タイミングを分散すれば、購入単価は平均化される
一括で外貨を購入すると、そのときの為替レートがそのまま結果を左右します。これに対して、毎月一定額ずつ外貨に交換していく方法が、ドルコスト平均法です。
ドルコスト平均法は、価格が変動する商品を定期的に一定金額ずつ購入する方法で、例えば外貨の場合、円安が進んで単価が高いときは購入量が少なくなり、円高になって単価が下がったときは購入量が増えるため、購入単価が平均化されます。
仮に、毎月5万円ずつ20ヶ月に分けて外貨に交換すれば、1回ごとの購入額は5万円にとどまり、特定の月の為替レートだけで結果が決まる状態を避けられます。今後円高になる場面があれば、そのタイミングでの購入量が増え、平均取得単価を引き下げる効果が期待できるのです。
ただし、円安が続く局面では平均単価も上がっていくため、値動きのリスク自体は残ります。
外貨預金のリスクと税金の取り扱い
外貨預金や外貨積立においてリスクがあるのは、円高に戻ったときです。預け入れたときよりも円高の状態で円に戻すと、為替差損が生じて円ベースでの元本割れを起こす可能性があります。
例えば、1ドル163円で購入した6135ドルを1ドル=150円のときに円に戻すと、受け取る金額はおよそ92万円になり、8万円ほど目減りする計算です。
また、円安によって為替差益が生じた場合は、その利益に税金がかかる点も押さえておく必要があります。
為替差益は雑所得に区分され、給与などほかの所得と合算して税額を計算する総合課税の対象です。給与所得者の場合、給与以外の所得の合計が年間20万円以下であれば、所得税の確定申告は原則不要とされています。
まとめ
1ドル=163円で買った100万円分のドルは、173円まで円安が進めば、およそ6万1400円の差益になります。ただし、円高に戻れば元本割れの可能性もあります。また、利益が出た場合、金額によっては税金がかかることにも注意しましょう。
円安の局面で買うのが得か損かは、その後の値動き次第としか言えません。もし購入する場合は、一括で購入するか積み立てで分散するか、円高になっても耐えられる資金かどうかを基準に、よく検討してみてください。
出典
国税庁タックスアンサー No.1500 雑所得
国税庁タックスアンサー No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人
執筆者 : 竹下ひとみ
FP2級、日商簿記2級、宅地建物取引士、証券外務員1種

