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中村敬斗選手をBMWブランドフレンドに任命

プレミアムコンパクトSUVである『BMW iX3』がフルモデルチェンジし、日本で発売された。『ノイエクラッセ』と呼ばれる次世代コンセプトEV用アーキテクチャーで開発された最初のモデルとなる。

【画像】次世代コンセプト『ノイエクラッセ』第一弾モデル!新型『BMW iX3』発表 全105枚

ノイエクラッセ(Neue Klasse)はドイツ語で『新しいクラス』を意味し、新時代の中型セダンとして1961年に発表された『BMW 1500』を指す。優れた走行性能と実用性を兼ね備えたスポーティなセダンという新たな市場を切り拓き、経営危機に直面していたBMWを救うとともに、現代の隆盛に至る起源となったモデルである。


プレミアムコンパクトSUVである『BMW iX3』がフルモデルチェンジし日本で発売された。    上野和秀

現代のノイエクラッセは、BMWの新たな時代を切り拓く象徴として位置づけられている。その第1弾として送り出されたのが新型iX3だ。

新たなデザイン言語によるモダンかつ色褪せない造形に始まり、第6世代BMW eドライブテクノロジーと革新的なバッテリー採用による906kmの航続距離を誇り、前輪と後輪に電気モーターを備える電動4輪駆動モデルとなる。社内コードは旧型の『G-08』に対し、新型で『NA5』が与えられている。

インテリアでは、BMWオペレーティングシステムXをベースとしたBMWパノラミックiDrive が、ノイエクラッセであることを主張。さらには最先端の運転支援システムとドライビングアシストを標準装備する。

今回発表会にはBMWブランドフレンドに任命された、フランスで活躍するプロサッカー選手でBMWオーナーでもある中村敬斗選手が姿を見せて、場を盛り上げてくれた。

【スタイリング】ノイエクラッセを体現

新たなデザイン言語となるノイエクラッセ・デザインでまとめられている新型iX3。BMWらしいフォルムを継承しながらSUVならではの存在感と実用性を兼ね備え、Cd値は0.24を達成している。

新型iX3を一見して気付くのが、控えめなキドニーグリルだろう。ここは元祖ノイエクラッセを意識し、往年のBMW 1500のイメージを受け継いでいる部分だ。


BMWブランドフレンドに任命された、プロサッカー選手の中村敬斗選手。    上野和秀

さらにはフロントエンド上部も逆スラントデザインとされ、LEDヘッドライトの配置も1960年代のノイエクラッセを現代的に再解釈。発光するキドニーグリルやライトの演出により、昼夜を問わず高い存在感を発揮する。

BEVのためキドニーグリルに開口部はない。ロワーグリルは開閉式で、エアコン使用時は冷却のため開くが、使わない時は流気を整えるために閉じられる。

ボディサイズは全長4780mm、全幅1895mm、全高1635mmなり、旧型から全長40mm、全幅5mm拡大されたが、全高は35mm低められている。

【パワートレイン】BMW 初の誘導モーターを前輪に採用

新型iX3は、BMWグループの電気自動車として初となる『誘導モーター』を前輪に採用。後輪には『巻き線界磁式同期モーター』を組み合わせ、効率と性能を向上。基本的に後輪モーターで駆動し、前輪モーターはトラクションが必要な時だけ起動する。

後輪の巻き線界磁式同期モーターは、ローターにレアアースが必要な永久磁石ではなく電磁石(界磁巻線)を使用。界磁電流を調整することで磁力を可変させて正確な出力制御を行い、高効率で航続距離を延長させることを実現した。


ボディサイズは全長4780mm、全幅1895mm、全高1635mmとなる。    上野和秀

前輪用モーターは最高出力123kW(167ps)、最大トルク255Nm(26.0kg-m)、後輪用モーターは240kW(326ps)、435Nm(44.36kg-m)を発生。システムトータルは345kW(469ps)、645Nm(65.77kg-m)に達する。

また電力と情報の流れを再設計することにより。車両内の配線を従来車に比べて約600m短縮し、ワイヤリングハーネスの重量を約30%削減した。

【バッテリー】セルトゥパック採用などで航続距離は906km実現

新設計の高電圧バッテリーは、『セルトゥパック』で開発された。従来の高電圧バッテリーは個々のバッテリーセルをモジュール化して車両に搭載する一方、セルトゥパックではバッテリーセルを直接パックに組み込むことで、効率向上と重量削減、冷却効率の向上などを実現している。

バッテリーセルは、直径46mm、高さ95mmの円筒形とされ、パックしたセルを車両の床面に敷き詰めている。これによりバッテリー容量は109.1kW/h を確保し、WLTCモードでの一充電で走行可能な航続距離は、世界的にトップとなる906kmを実現した。


発表会会場にはクラシックモデル、BMW1600TIを展示。    上野和秀

航続距離が伸びると、気になるのが充電性能だ。新型iX3は800Vの高電圧アーキテクチャーを採用し、BMWグループのBEVとして初となる最大320kW充電に対応する。15分間の充電で最大約395km相当を充電可能で、10%から80%までの充電は26分程度で完了する。

今後、海老名サービスエリアなどに設置が予定されている一口最大出力350kW(総出力400kW)の急速充電器を利用すれば、僅か15分間の充電で最大約420km相当の充電が可能だ。もちろんV2H、V2Lといった車両の高電圧バッテリーを有効活用する外部給電機能にも対応する。

*新型『BMW iX3』徹底解説(後編)に続きます。