「9割が黄色」の言葉通り、森保ジャパンはブラジルサポーターに囲まれた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

写真拡大

 北中米W杯のグループステージを1勝2分で終え、F組2位で通過した日本代表は、決勝トーナメント1回戦でC組首位通過のブラジルと対戦。29分に佐野海舟が鮮やかに先制点を奪うまでは良かったが、56分にカゼミーロ、90+5分にガブリエウ・マルチネッリに被弾し、1−2で逆転負けした。

 敗因はプレーや采配以外にもあった――。現地のファンも森保ジャパンを応援し、ホームのようになったモンテレイでのチュニジア戦(4−0)から一転、ヒューストンでのブラジル戦は大アウェーを強いられたのだ。

 7月22日に取材に応じた日本サッカー協会の技術委員長、山本昌邦氏は自ら「我々が力をつけなきゃいけないところ」と切り出し、絶大な信頼を得られるだけのレベルアップを誓った。

「2位通過になってヒューストンに行った時に、僕の見た感じブラジルサポーターが9割でした。(突破の順位によって会場が違うため)どこに行くか分かんないから、しょうがないです。我々は抽選が終わった時に、ブラジルモロッコフランスと当たることはほぼ予測はできていたので、その中でどうやって戦っていくかなんですね。

 チュニジア戦のスタジアムの圧力、国家を歌った時の雰囲気は、選手にとってとてつもない後押しになったと思う。その一方で、ヒューストンの時に9割が黄色に埋まってしまった。これはもう我々の力がないからなんです。みんなが『1位で勝ち上がるから、このスタジアム(のチケットを)もう買っとく』と信頼してもらえるような日本代表を作っていくってこと。そこは本当にブラジルサポーターもすごいなと思いました」
 
 昨年10月に東京でブラジルと対戦し、3−2で歴史的な初勝利を掴んだ際は、サポーターの声援が大きな力になった。やはり、その存在は結果に少なからず影響する。

「昨年の秋に、中身は違いますけどブラジルに勝利した時に、本当に青く染めてもらって、あの雰囲気はやっぱりとてつもない後押しになりました。サッカーの本質的なことプラス、色んなものを上げていかないと勝てないワールドカップもあるので、もっともっと力をつけて、皆さんに後押ししてもらえるようなチームにすることは、我々の責任もあると思っています」

 3大会連続でグループステージを突破した日本。今後は決勝トーナメントを勝ち上がっていくためにも、サポーターをより多く集めるためにも、首位通過を当たり前にしていきたいところだ。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

【画像】上田綺世、谷口彰悟、長友佑都、柴崎岳…新旧日本代表を支える“女優&モデル妻たち”を一挙紹介!