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 ◇W杯北中米大会決勝 スペイン 1―0 アルゼンチン(2026年7月19日 ニューヨーク・ニュージャージー競技場)

 【林陵平氏が決勝評論&総括】スペインが自分たちのプレーをして、勝つべくして勝った試合だった。アルゼンチンはボールを握られても最後の最後のところではやらせないという、らしさは見せていたが、ボール保持の局面で自分たちの時間ができなかった。イコール、メッシにボールを届けることができなかった。スペインはボール保持に目が行きがちだが、守備のハメ方やプレスがうまい。ゴール前で守る「鉄壁」というイメージではなく、自陣まで入れさせないという守備。ボールを握れるチームだからこそ守備の良さが隠れているが、ハイプレスの設定、一人一人の距離感が凄く良かった。

 大会を通してボール保持の重要性を感じた。やっぱりボールがあるスポーツなので、ボールを握れば握れるだけ攻撃できるし、守備の時間も減る。日本もいい守備はできるようになってきたが、ボールを握るという部分ではなかなか難しかった。スペインアルゼンチンノルウェーなどを見ると、苦しい状況の時に自分たちからボールを握って、また主導権を握り返していた。また、上位に勝ち進んだのは4バックのチーム。今後、3バックの終焉(しゅうえん)はあるかもしれない。押し込まれると守備時に5バックになってしまうし、プレスの設定が難しく負荷が高くなる。

 優勝を目標にすると、日本は全てにおいて足りなかった。個人の成長は絶対に必要だが、戦術的なことやメディアを含めた見る側の文化、いろんな部分を高めていく必要がある。

 ◇林 陵平(はやし・りょうへい)1986年(昭61)9月8日生まれ、東京都八王子市出身の39歳。東京Vの下部組織出身で明大を経て09年に東京V入り。10年に柏へ移籍し、同年にJ2優勝、翌年にJ1制覇を経験。その後は山形、水戸、町田、群馬など主にJ2でプレーし、20年限りで現役引退。引退後は指導者と解説業をこなし、21〜23年に東大ア式蹴球部(サッカー部)の監督を務めた。1メートル86。利き足は左。