軍鶏を呼び寄せる竹内さん(東京都あきる野市で)

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飼育法、習性を見極め

 【東京・あきがわ】あきる野市の竹内信明さん(56)は、放牧で育てた「軍鶏(しゃも)」の新ブランド「武州放牧軍鶏」を立ち上げた。10年以上、軍鶏を飼育してきた竹内さんは、本来の習性を大切にした飼育方法を追求し、放牧に行き着いた。

 放牧飼育を始めたきっかけは従来の飼育法への疑問だった。金属製のケージで複数羽を飼育する中、ストレスから突き合ったり、砂かき行動を繰り返したりする様子を目にした。「もっと伸び伸びと育てられる環境をつくりたい」と考えた。

 現在は約40羽を放牧飼育。一羽一羽に目を配り、十分に運動できる環境を整えている。ひなは東京都農林水産振興財団青梅畜産センターから仕入れ、約30日間はケージ内で飼育。その後、出荷まで放牧場で育てる。

 放牧場は鶏舎、網で囲った平飼いスペース、広い放牧エリアで構成。鶏が自由に行き来できる仕組みだ。鶏舎や囲い、看板まで全て竹内さんの手作りだ。放牧を始めた当初は外に出たがらない鶏も、徐々に環境に慣れて行動範囲を広げるという。

 竹内さんは、独自に鶏の病気や生態を研究。放牧場には自然由来の抗菌作用が期待されるオレガノを植え、餌と一緒にニンニクやショウガを与えるなど、健康管理にも力を注ぐ。

 初出荷した「武州放牧軍鶏」は、竹内さんの理念や実践に共感する精肉店や飲食店へ販売した。竹内さんは「自分が理想とする最高の軍鶏を届けたい。おいしい軍鶏を食べることが、誰かの楽しみになるとうれしい」と笑顔を見せる。

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