【クビアカツヤカミキリ(特定外来生物)】香川県内で初めて確認 樹皮の孔から排出されるフラス(幼虫のフンと木くずが混ざったもの)は「うどんのような形をしているのが目印」
特定外来生物に指定されているクビアカツヤカミキリの成虫が、小豆郡小豆島町で香川県内で初めて発見されました。
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香川県によりますと、クビアカツヤカミキリはサクラやウメ、モモ、スモモなどのバラ科樹木を加害する外来昆虫で、農業被害や街路樹・公園樹の倒木被害が懸念されるということです。早期発見・早期駆除が被害防止の鍵となるため、発見した際は速やかに関係機関へ通報するよう呼びかけています。
発見の経緯と確認場所
香川県によりますと、確認された場所は、小豆郡小豆島町池田の国民宿舎小豆島から城山公園の間の桜並木、およびそれに隣接するスモモ樹です。
発生の経緯は以下のとおりです。
令和8年6月17日:国民宿舎の依頼でサクラの調査を行っていた樹木医から、県みどり保全課に対し「桜並木のサクラ2本およびスモモ1本でクビアカツヤカミキリと疑われるフラス(木くずと糞の混合物)が発見された」との通報。
令和8年7月7日:県環境保健研究センターの分析により、クビアカツヤカミキリ特有のDNAを検出。
令和8年7月8日:県環境森林部・農政水産部の職員による現地調査で、成虫を捕獲。
クビアカツヤカミキリとは
クビアカツヤカミキリは、原産地が中国・朝鮮半島・台湾・ベトナム北部・ロシア極東部などであり、貨物などの物資に紛れて日本に侵入したと考えられています。
2012年に国内で初めて発見されて以来、全国各地に分布を拡大し、街路樹や果樹園で深刻な被害をもたらしています。2026年時点で、岐阜県・山梨県を含む多くの都道府県で確認されており、香川県での確認はこれが初めてとなります。
成虫の特徴
体長は約2.5~4.0cm(触角を含まず)
全体的に光沢のある青みがかった黒色
胸部(クビの部分)が赤いのが最大の特徴
前胸背板の側方に1対のトゲ状隆起がある
オスは触角が特に長く、体長をはるかに超える
成虫は5月末~8月に発生します。交尾した後に飛び回り、幹や主枝の割れ目に産卵します。
幼虫の特徴と被害のメカニズム
ふ化した幼虫は木の内部に入り込み、2~3年かけて成長してさなぎになります。幼虫が内部を食い荒らすため、加害された木は衰弱し、やがて枯れてしまいます。被害が進むと枝が落ちたり木が倒れたりして、人がけがをするおそれもあります。
フラスで幼虫の存在を見分ける
幼虫が入り込んだ樹木からは、フラス(幼虫のフンと木くずが混ざったもの)が樹皮の孔から排出されます。うどんのような形をしているのが目印で、幼虫の成長が進むにつれ、挽肉状に連なった大量のフラスが排出されるようになります。
バラ科樹木から大量のフラスが確認された場合は、クビアカツヤカミキリを警戒する必要があります。
被害の深刻さ
本種による被害は大きく3つに分けられます。
1. 農業被害:ウメ・モモ・スモモ等の果樹を加害し、甚大な農業被害をもたらします。
2. 景観・安全への影響:公園や街路樹のサクラが加害されると景観が悪化し、お花見が楽しめなくなるほか、枝の落下や倒木による人身事故のおそれもあります。
3. 生態系への影響:サクラ・ウメ・モモ以外にも様々な樹種を食害するため、生態系への影響も懸念されます。
また、まん延を防ぐために薬剤を注入したり、枯れていない木でも伐採しなければならないケースもあります。
発見した場合の対応
成虫を見つけたら
見つけ次第、殺虫剤の使用や踏みつけなどにより、必ずその場で駆除してください。
クビアカツヤカミキリは特定外来生物であるため、生きた状態での持ち運びは法律で禁止されています。違反した場合、個人は最大300万円の罰金もしくは3年間の懲役、法人は最大1億円の罰金が科されます。
フラスを見つけたら
可能な範囲で写真を撮るなど記録を残し、速やかに通報してください。
伐採・防除時の留意点
香川県は、防除する際は下記の点に注意するよう呼びかけています。
伐採後も幼虫は木の中で生き続け、成虫になることができます。伐採した木は放置せず、速やかに焼却または粉砕してください。
切り株は抜根するか、困難な場合はブルーシートやモルタルなどで被覆する処置をしてください。
伐採・枯死した木を安易に移動させると、クビアカツヤカミキリを拡散し被害の拡大につながるおそれがあるため、移動前に適切な処置が必要です。
防除のために木にネット等を巻く場合、木とネットを密着させると食いやぶってしまうため、ある程度余裕をもたせてください。

