出荷前のトマトの選別。露地やハウスで栽培されている=1日、川崎市宮前区

 露地栽培のトマトの収穫が、川崎市内で最盛期を迎えている。松井農園(同市宮前区)の松井秋彦さん(67)が今シーズンから手がけている「桃太郎みなみ」は甘みと酸味のバランスの良さが特徴。化学肥料や包装が高騰する中でも「おいしいものを食べてほしい。生のままがお勧め」と顔をほころばせる。

 江戸時代から代々続く同園。松井さんは妻の智恵子さん、長男の淳史さんと共に家族3人でナスやピーマンなどを育てている。

 トマトは七つのハウスで約5800本、夏には露地でも約800本を栽培。土作りからこだわり、明治大馬術部から提供される馬ふんや落ち葉などを混ぜて作った堆肥も使う。

 通年で栽培できるハウスと異なり、露地栽培は天候に左右されやすい。トマトは太陽光を浴びることで味が濃くなるが、雨が多いと傷みや病気の原因にもなる。繊細で虫対策など手間はかかるが、丹精込めて栽培し、「育てていて面白い。一番好き」と笑顔で話す。

 同園の収穫物は大型直売所「セレサモス宮前店」などで購入できる。