イタリアの漁村バレンナは、コモ湖の東岸に面した人気観光地だ/Robert Harding/Alamy Stock Photo

(CNN)北イタリアのコモ湖畔にある観光名所の村が、オーバーツーリズム対策の一環として、上半身裸や水着姿で街中を歩くことを禁じる服装規定を導入した。違反した場合は200ユーロ以下(約3万7000円)の罰金を定めている。

服装規定を設けたのはコモ湖東岸に位置するバレンナ。観光客らに対し、水着姿や上半身裸になることが許されるのは、湖岸や桟橋、ボート乗り場に限ると警告している。

6月に導入された同規定では、ツアーで同村を訪れる団体の人数を25人以下に制限し、この人数を超えた場合の罰則を設けている。拡声器などの使用も禁止して、違反した場合は400ユーロ以下の罰金を科すとした。

さらに、団体客が指定された通りや「歴史的街路」で密集しないよう指示している。

村の公式サイトによると、バレンナは豊かな歴史や芸術、文化、建築物で知られるコモ湖畔有数の人気観光地。「007/カジノ・ロワイヤル」や「オーシャンズ12」といった映画のロケ地にもなり、俳優ジョージ・クルーニーが湖畔に別荘を構えるなどセレブにも人気がある。

しかし現地の放送局TgCom24が住民に意見を聞いたところ、「街を歩いたり、店やレストラン、教会、広場に入ったりする時は、きちんとした服装をしてほしい」「半裸で街を歩き回られるのは迷惑」といった声が寄せられた。

観光が「質」から「量」へと変わってしまったと嘆く住民は、「彼らは挨拶(あいさつ)もせずに入ってきて、あらゆる物に触れ、そのまま出ていく。お礼さえ言わない」とこぼした。