脳科学者の茂木健一郎氏が自身のYouTubeチャンネルで「謙虚であるということは、なによりも素晴らしいこと」と題した動画を公開した。動画では、一般的に美徳とされる「謙虚さ」について、脳の学習や成長という観点からその真の価値を解説し、未知への扉を開き続ける姿勢の重要性を提言している。

茂木氏は冒頭、謙虚な人は他者を見下したりマウントをとったりせず、淡々と生きている点で人間として魅力的だと語る。さらに「脳の学習、学びという視点から見ると、謙虚な人というのは最も学べる」と指摘。自分がすでに物知りである、賢い、偉いと思い込んでしまうと、そこからの成長のプロセスが失われてしまうと警鐘を鳴らした。

また、謙虚さは決して自分を卑下することではないと断言し、「子どもの純粋さ」を例に挙げる。「恐竜博士」のように特定の知識に秀でた子どもは大人から褒められるが、決して最先端の学問を網羅しているわけではなく、常に「オープンエンド(未確定で発展途上)」な状態にあると説明。「まだ自分が何も知らない」と全身で体現できている姿勢にこそ、本来の素晴らしさがあると強調した。

最後に茂木氏は、大人であっても世の中の広さに比べれば、個人の知識や経験の規模は大したものではないと語る。「謙虚であるということは、これからそれだけ多くのことを学べるということ」と結論づけ、常に学び続けるためのマインドセットを視聴者に投げかけた。

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