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 ◇サッカーW杯北中米大会

 日本代表は12日(日本時間13日)、ベースキャンプ地の米テネシー州ナッシュビルで全体練習を行った。冒頭15分を除いて非公開で、セットプレーなどを入念に確認。練習後は14日(同15日)の1次リーグ初戦オランダ戦を行う米テキサス州ダラスへ移動した。

 新主将に就任したDF板倉滉(アヤックス)が練習後に取材に応じ、この日夜に選手だけのミーティングを実施する方針を示した。「皆の思いを共有して初戦に向けて1つの不安も取り除いていきたい。前回のカタールW杯で先輩たちがミーティングでつくり上げていた雰囲気があるので、そういうところをもう1回共有する。もう一段階グッと、ワンチームにこだわってやっていきたい」と狙いを説明。ダラス入り後に合流する代替招集のFW町野修斗(ボルシアMG)が加わった後に開催する予定だ。

 前日11日(同12日)に主将だったMF遠藤航(リバプール)がケガのためにW杯メンバーから外れることが決まった。仲間にあいさつすることなく離脱し、直後にSNSで代表引退を表明。少なからずチームには動揺が広がった。ショックを引きずらないためにも重要なミーティングになる。

 過去のW杯でも選手ミーティングはターニングポイントになった。前回22年W杯カタール大会では1次リーグ突破を懸けた第3戦のスペイン戦前夜に実施。サブとしてチームを支えていたベテランGK川島が涙ながらにW杯への思いを語り、チームは結束した。

 18年W杯ロシア大会では初戦のコロンビア戦の2日前に開催。大会直前に監督がハリルホジッチ氏から西野朗氏に代わる中、ベテラン、若手を問わずに本音で意見をぶつけ合い、決戦ムードが高まった。

 10年W杯南アフリカ大会では事前合宿地のスイス・ザースフェーで開催。直近の親善試合で連敗する状況で、DF田中マルクス闘莉王が「俺たちは下手くそなんだから、もっと泥臭くやらないと」と熱く訴えた。その場で主導権を握るのではなく、ブロックを敷いて守備を固める戦術に変更することを確認。どん底から1次リーグ突破につなげた。

 “ダラスの夜”でどんな話し合いが行われるのか。5大会連続W杯出場のDF長友佑都(FC東京)、サポート選手として同行する元主将のDF吉田麻也(ギャラクシー)ら経験豊富な選手もそろうだけに、積み上げてきた日本サッカーの歴史の力を共有する時間にもなりそうだ。