「撮影して送って」少女になりすまして教え子にわいせつ行為…少年野球元コーチの「身勝手すぎる言動」

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中学生の弱みにつけ込んだ犯行

少年野球チームの元教え子の男子中学生にわいせつな行為をさせたとして、不同意わいせつ未遂などの罪に問われている山岸怜被告(23=逮捕時)の公判が5月28日、東京地裁で開かれた。

起訴状によると山岸被告はSNSで少女になりすまし、男子中学生にわいせつ画像の交換を持ち掛けて画像を送らせ、その画像を脅迫に使っていたという。

「事件が起きたのは’23年5月。少女になりすました山岸被告はわいせつ画像をネタにして《18歳以上25歳未満の男を相手にわいせつな行為をして送って》と男子中学生を脅し、生徒自ら山岸被告に相談するように誘導。少年野球のコーチと選手という信頼関係を利用し、判断力の乏しい中学生の弱みにつけ込んで犯行に及びました。逮捕時に押収された山岸被告のスマートフォンには少なくとも少年10人とのわいせつ行為の動画が記録されていました」(全国紙社会部記者)

入廷した山岸被告は黒のスーツの上に白のフリースを着こむという季節外れな格好で、明らかに挙動がおかしかった。すぐに裁判官に腹痛を訴え、トイレに移動。法廷に戻ったのは10分以上が過ぎからだった。

着席した山岸被告は、体を斜めに傾け、足を前方に投げ出したままハンカチを口に当て、「ハア、ハア」と激しい息遣い。その声は法廷に響きわたった。検察官が冒頭陳述を読み上げようとすると、邪魔をするかの如く「水を飲んで横になりたい」などと体調不良を訴えた。

そんななか、検察官によって被害少年の調書が読み上げられ、2人の関係性と犯行の経緯が明らかになった。以下、調書の内容である。

『いいよ。勝手にやれよ』

山岸被告は男子中学生が小学5年生の時に所属していた少年野球チームのコーチだった。当時は関係良好で、朝練の際は自宅まで起こしに来るよう山岸被告にお願いされていたという。その際、体を触られたことがあったが、少年が「やめてほしい」とお願いするとやめたため、その後も食事に行くなどの関係が続いた。

中学生となってから、SNSで山岸被告がなりすました少女と出会い、やり取りをするようになった。当初は雑談だけだったが〈お互いの陰部の写真を送りませんか〉(検察が読み上げた調書より・以下〈〉内は同)と言われ、実際に写真を送った。すると〈他の男性とのわいせつな写真を送らないと陰部の写真を拡散する〉と脅されたのだという。

脅迫を受け、男子中学生は山岸被告に相談。〈(画像を)送れば終わるから俺と一緒に送ろう〉と言われ、山岸被告とのわいせつな行為に応じたという。その後も脅しのメッセージが届き、男子中学生は、

〈自分にはどうすることもできず、精神的に追い詰められていました〉

と警察に相談。事件が発覚した。

次回の公判では、被告人質問が予定されている。裁判官が山岸被告の弁護人に質問に要する時間を尋ね、弁護人が確認すると、山岸被告は「5時間」と吐き捨てるように言った。

「最初は本当に体調が良くないのかなとも思いましたが、この言動や態度で、体調不良を装っているだけだとわかりました。通常、被告人質問は30分程度ですから。弁護人は山岸被告を説得するように小声で話しかけていましたが、山岸被告が“いいよ。勝手にやれよ”と言わんばかりの投げやりな態度を見せたため、弁護人は休廷を求めました」(前出・記者)

30分後に再開されると弁護人は、

「犯人性に争いがある事件。押収された携帯(電話)の立証が必要で、被告人質問で十分に話すことができません」

と述べたが、それでも「次回は被告人質問を行う可能性がある」と裁判長が再度、被告人質問に要する時間を確認すると、山岸被告は「72時間」と弁護人に伝えた。弁護人は天を見上げ、大きく深呼吸してから「被告人と十分な打ち合わせが必要になります」と述べて、閉廷した。

公判の進行に影響が出るほどの悪態をつくなど、非礼な態度を極めた山岸被告。次回、被告人質問でどのような主張をするのだろうか──。