【裁判】強盗にあえば「妻がお金をくれると…」借金逃れで自ら手足を縛った消防職員の男に有罪判決 短絡的な“自作自演”の代償(山形・寒河江市)
「強盗被害に遭ったと言えば、妻がお金を用立ててくれると思った」・・・。
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遊興費で作った借金の返済に困った挙句、自分で自分の手足を縛り上げて強盗に襲われたと自作自演するという驚きの行動に出た消防職員の男・・・。
きょう山形地裁で男に判決が言い渡されました。事件の概要と判決内容とは。
■「妻がお金を出してくれる」あきれた動機
今年2月、大江町の朝日少年自然の家の敷地内で事件は発覚しました。寒河江市に住む西村山広域行政事務組合消防本部の職員の男(54)は、なんと自ら自分の手足を縛り、近くにいた人に「2人組に現金80万円を奪われた」などとウソをついて通報させました。
これまでの裁判で明らかになった犯行動機は、あまりにも身勝手なものでした。
検察によりますと、男はギャンブルなどの遊興費のために借金を重ねて返済に行き詰まっていて、「強盗被害に遭ったことにすれば、妻がお金を用立ててくれるだろう」と考え、この自作自演の犯行に至ったというのです。
■デカくなりすぎた騒ぎ
結果、警察官170人を動員させる大騒動に・・・。この男のついた「ウソ」により、警察は強盗事件として大規模な捜査や検問を行う事態となり、地域に大きな混乱を招きました。
偽計業務妨害の罪に問われた男に対し、弁護側は「反省している」として、執行猶予付きの判決を求めていました。
■「ウソにウソを重ねた」結果
裁判所の判断 きょう開かれた判決公判で、山形地裁の田中昭行裁判長は、ウソの通報によって地域の安全を守る警察官およそ170人の本来の業務を妨害した結果は重く、借金についても「家族へ相談するなど適切な対処が容易だったにも関わらず、ウソにウソを重ねており、酌むべき事情はない」などと厳しく指摘しました。
■身内だけで済まず、犯罪に
その一方で、事実関係を素直に認めて深く反省していることや、犯行の一因となったギャンブル依存についても今後は専門家の指導を受ける準備をしていることなどを考慮し、裁判長は男に対して拘禁刑1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
身内の同情を引いてお金を得るために、警察や地域社会を巻き込む大事件をでっち上げた今回の騒動。ギャンブル依存という背景があったとはいえ、その代償は決して小さなものではありませんでした。
